マットバーンズ (野球)とは? わかりやすく解説

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マット・バーンズ (野球)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/12/10 23:59 UTC 版)

マット・バーンズ
Matt Barnes
ワシントン・ナショナルズ #41
ワシントン・ナショナルズ時代
(2024年3月15日)
基本情報
国籍 アメリカ合衆国[1]
出身地 コネチカット州フェアフィールド郡ベテル英語版[1]
生年月日 (1990-06-17) 1990年6月17日(34歳)[1]
身長
体重
6' 4" =約193 cm
210 lb =約95.3 kg
選手情報
投球・打席 右投右打
ポジション 投手[1]
プロ入り 2011年 MLBドラフト1巡目
初出場 2014年9月9日[1]
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)
国際大会
代表チーム アメリカ合衆国

マット・バーンズ英語: Matt Barnes, 本名:マシュー・D・バーンズ (Matthew D. Barnes, 1990年6月17日 - ) は、アメリカ合衆国コネチカット州フェアフィールド郡ベテル英語版出身のプロ野球選手 (投手) [1]。右投右打[1]

経歴

プロ入り前

コネチカット大学在学時の2010年には、日本で開催された第5回世界大学野球選手権大会にアメリカ合衆国代表として参加した[2]

プロ入りとレッドソックス時代

2011年MLBドラフト1巡目(全体19位)でボストン・レッドソックスから指名され[3]、8月15日に契約[1][4]

2012年は、マイナーリーグA級のグリーンビル・ドライブでプロデビュー[5]。5試合の先発登板で防御率0.34、2勝0敗という成績を記録し、5月にA+級のセイラム・レッドソックスに昇格[5]。セイラムでは20試合に先発登板し、防御率3.58、5勝5敗を記録、また2チーム合算では25試合の先発登板で119.2回を投げ、防御率2.86、7勝5敗、29四球、133奪三振を記録した[5]

2013年は、AA級のポートランド・シードッグスで24試合に先発登板し、防御率4.33、5勝10敗、46四球、135奪三振、WHIP1.46の成績を残した[5]。8月にポータケット・レッドソックスに昇格し、そこでは1試合の先発登板で5.1回を3安打無失点に抑えた[5]

2014年は、AAA級のポータケットで23試合(先発22試合)に登板して防御率3.95、8勝9敗を記録した[5]。その後、9月8日にレッドソックスとメジャー契約を結んでアクティブ・ロースター入りし[6]、翌9日のボルチモア・オリオールズ戦でメジャーデビュー[7]。3点ビハインドの7回表から登板し、3.0回を3安打無失点2奪三振に抑えた[8]。同年、メジャーでは5試合にリリーフ登板し、防御率4.00・WHIP1.44を記録した[1]

ボストン・レッドソックス時代
(2015年6月9日)

2015年は、2試合の先発登板を含む32試合に登板して防御率5.44、3勝4敗、WHIP1.65という成績を残した[1]。この年は、ポータケットでも登板しており、そこでは17試合(うち5試合が先発)の登板で防御率4.06、1勝1敗、WHIP1.54という成績だった[5]

2016年は開幕メンバーに名を連ね、多目的で起用された[9]。6試合のリリーフ登板で防御率4.05、4勝3敗1セーブを記録、セーブはメジャー初だった[1]。また、投球回以上の三振を奪い、奪三振率9.6を記録した[1]

2017年は、ア・リーグ8位タイとなる70試合に登板[10]。前述の登板試合数も含め、防御率3.88、7勝、83奪三振、WHIP1.22、複数部門で自己ベストの成績を記録した[1]

2018年はブルペンの一員として開幕を迎えた[11]。この年は62試合にリリーフ登板し、防御率3.65、6勝4敗を記録。防御率は2015年から3年連続で改善した。また、スライダーを封印してカーブの比率を増やした事で奪三振率が上昇し、アウトの半分以上を三振で取った[12]ポストシーズンでは計10試合に登板し、8.2回で3安打、1失点という内容だった。

2021年は開幕から抑えとして定着。7月4日に選手間投票で自身初となるオールスターゲームに選出された[13]。7月11日にレッドソックスと2年総額1430万ドルで契約延長した[14]。2024年は800万ドルのチームオプションとなり、バイアウトの際は225万ドルが支払われる。7月13日に開催されたオールスターゲームでは8回裏に8番手として登板して初出場を果たした[15]。しかし、後半戦は防御率6.48、WHIP1.62(前半戦は防御率2.61、WHIP0.896)と打たれる場面が目立ち[16]、また新型コロナウイルスの感染による離脱などもあり[17]、シーズン終盤はクローザーの座を失った。

2022年は中継ぎに戻り、右肩の炎症による約2か月の離脱はあったが、44試合に登板した[18]

2023年1月25日にDFAとなった[18]

マーリンズ時代

マイアミ・マーリンズ時代
(2023年4月7日)

2023年1月30日にリチャード・ブレイアーとのトレードでマイアミ・マーリンズに移籍した[19]。シーズン中の9月15日に現役選手ながらベースボール・ユナイテッドの共同オーナーとして参入した[20]。オフの11月6日に契約延長オプションを破棄して、フリーエージェント(FA)となった[21]

選手としての特徴

150km/h台半ばのフォーシームは威力があり[9]、ピンチの場面に強く、2016年にはマウンドに登った時点で引き継いだ走者の約8割の生還を阻止した[9]

詳細情報

年度別投手成績





















































W
H
I
P
2014 BOS 5 0 0 0 0 0 0 0 0 ---- 39 9.0 11 1 2 0 0 8 0 0 4 4 4.00 1.44
2015 32 2 0 0 0 3 4 0 3 .429 199 43.0 56 9 15 0 2 39 4 0 28 26 5.44 1.65
2016 62 0 0 0 0 4 3 1 16 .571 287 66.2 62 6 31 1 3 71 4 0 32 30 4.05 1.40
2017 70 0 0 0 0 7 3 1 21 .700 287 69.2 57 7 28 0 1 83 3 0 31 30 3.88 1.22
2018 62 0 0 0 0 6 4 0 25 .600 265 61.2 47 5 31 1 2 96 8 0 25 25 3.65 1.26
2019 70 0 0 0 0 5 4 4 26 .556 285 64.1 51 8 38 2 2 110 13 1 29 27 3.78 1.38
2020 24 0 0 0 0 1 3 9 4 .250 102 23.0 18 4 14 1 2 31 4 0 13 11 4.30 1.39
2021 60 0 0 0 0 6 5 24 0 .545 222 54.2 41 8 20 2 2 84 3 0 25 23 3.79 1.12
2022 44 0 0 0 0 0 4 8 4 .000 176 39.2 36 2 21 1 3 34 4 0 22 19 4.31 1.44
2023 MIA 24 1 0 0 0 1 0 0 3 1.000 99 21.1 25 2 10 1 1 20 2 1 13 13 5.48 1.64
2024 WSH 14 0 0 0 0 0 0 0 0 60 13.1 16 1 4 0 0 10 2 1 11 10 6.75 1.50
MLB:11年 467 3 0 0 0 33 30 47 102 .524 2021 466.1 420 53 214 9 18 586 47 3 233 218 4.21 1.36
  • 2024年度シーズン終了時

年度別守備成績



投手(P)












2014 BOS 5 1 0 0 0 1.000
2015 32 4 3 0 0 1.000
2016 62 2 6 0 0 1.000
2017 70 4 7 0 0 1.000
2018 62 4 3 0 0 1.000
2019 70 4 2 1 0 .857
2020 24 2 1 0 0 1.000
2021 60 0 3 0 0 1.000
2022 44 2 2 0 0 1.000
2023 MIA 24 1 1 0 0 1.000
2024 WSH 14 1 0 0 0 1.000
MLB 467 25 28 1 0 .981
  • 2024年度シーズン終了時

記録

MiLB
MLB

背番号

  • 68(2014年 - 2017年)
  • 32(2018年 - 2023年)
  • 41(2024年 - )

代表歴

脚注

  1. ^ a b c d e f g h i j k l m Matt Barnes Stats - Baseball-Reference.com (英語) . 2017年10月7日閲覧。
  2. ^ a b 参加チーム 登録メンバー アメリカ”. パナソニック第5回世界大学野球選手権大会. 2017年10月7日閲覧。
  3. ^ Red Sox select right-handed pitcher Matt Barnes (19th overall) and catcher Blake Swihart (26th overall) with first-round picks in 2011 First-Year Player Draft” (英語). MLB.com Red Sox Press Release (2011年6月7日). 2014年12月28日閲覧。
  4. ^ Red Sox sign eight Draft selections” (英語). MLB.com Red Sox Press Release (2011年8月16日). 2014年12月28日閲覧。
  5. ^ a b c d e f g Matt Barnes Minor Stats - Baseball-Reference.com (英語) . 2017年10月7日閲覧。
  6. ^ Quinn Roberts (2014年9月8日). “Prospect Barnes receives first callup to Majors” (英語). MLB.com. 2014年12月28日閲覧。
  7. ^ Matt Barnes 2014 Pitching Gamelogs - Baseball-Reference.com (英語) . 2017年10月7日閲覧。
  8. ^ BAL vs. BOS September 9, 2014 - Baseball-Reference.com (英語) . 2017年10月7日閲覧。
  9. ^ a b c 友成那智、村上雅則『メジャーリーグ・完全データ選手名鑑2017』廣済堂出版、2017年、35頁。ISBN 978-4-331-52084-0 
  10. ^ 2017 American League Pitching Leaders - Baseball-Reference.com (英語) . 2017年10月7日閲覧。
  11. ^ Boston Red Sox win 2018 World Series.”. MLB. 2018年11月25日閲覧。
  12. ^ 村上雅則、友成那智『メジャーリーグ・完全データ選手名鑑2019』廣済堂出版、2019年、32頁。ISBN 978-4-331-52217-2 
  13. ^ Sarah Langs, Thomas Harrigan (July 11, 2021). “Your 2021 MLB All-Stars by position” (英語). MLB.com. July 13, 2021閲覧。
  14. ^ Red Sox Sign Matt Barnes To Two-Year Extension” (英語). MLB Trade Rumors. 2021年7月11日閲覧。
  15. ^ Ian Browne (July 14, 2021). “Barnes, Bogaerts lead Sox quintet at ASG” (英語). MLB.com. July 31, 2021閲覧。
  16. ^ Matt Barnes 2021 Pitching Splits”. Baseball-Reference.com. 2023年4月9日閲覧。
  17. ^ JAKE LEVIN (2021年8月4日). “Red Sox closer Matt Barnes going on COVID-19 IL”. RSN. 2023年4月9日閲覧。
  18. ^ a b MLB公式プロフィール参照。2023年4月8日閲覧。
  19. ^ Christina De Nicola (2023年1月31日). “Barnes brings WS pedigree, closing experience”. MLB.com. 2023年4月9日閲覧。
  20. ^ EIGHT-TIME MLB ALL-STAR AND WORLD SERIES CHAMPION ROBINSON CANO LEADS LATEST GROUP OF FORMER MLB ALL-STARS INVESTING IN BASEBALL UNITED” (英語). Baseball United (September 15, 2023). September 28, 2023閲覧。
  21. ^ 39 Additional Players Become XX(B) Free Agents” (英語). Home (November 6, 2023). November 10, 2023閲覧。
  22. ^ World Futures vs. U.S. Futures Box Score - MLB.com (英語) . 2017年10月7日閲覧。

関連項目

外部リンク




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