マックス・ヴァインライヒとは? わかりやすく解説

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マックス・ヴァインライヒ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/09 03:26 UTC 版)

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マックス・ヴァインライヒMax Weinreich, Макс Вайнрайх, 1893年/1894年 ロシア帝国クールラント県ゴールディンゲン Goldingen (現ラトビアクルディーガ Kuldīga) - 1969年 ニューヨーク市)は、クールラント出身のユダヤ教徒イディッシュ語学・言語学者。 高名な言語学者ウリエル・ヴァインライヒの父でもある。

1925年ヴィルナイディッシュ科学研究所yidišer visnšaftlikher institut(ドイツ語 Jiddischer(Jüdischer) Wissenschaftlicher Institut), Yiddish Scientific Institute, 略称 YIVO)設立の参加者の一人である。

これは現在、YIVOユダヤ調査研究所イーヴォ・ユダヤ研究所YIVO Institute for Jewish Research としてよく知られている。

1925年から1939年まで指導的立場にあった。1940年ナチスによる蛮行を避けニューヨークに移住、研究所も移転した。

ニューヨーク市立大学でイディッシュ語講座を担当し、今日のイディッシュ語学・研究の基礎に繋がっていった。

3つのイディッシュ文化研究所

ポーランド・リトアニア地域においては、1920年代になり、イディッシュ語・イディッシュ文化全般の研究に従事するための機関が3つ設けられた。 その3つとは、ウクライナキエフウクライナ科学アカデミー(Ukrainian Academy of Sciences)のユダヤ教徒部門、ミンスクのベラルーシ科学アカデミー(Belorussian Academy of Sciences)のユダヤ教徒部門、そしてもっとも有名なものが、ヴィルナのイディッシュ科学研究所であった。

これらの機関は、イディッシュ語言語学に関して言えば、言語調査と資料の収集、そして言語地図作成、辞書編集、研究誌の発行を行った。 しかし、現在も機能しているのは YIVO のみである。

1930年代後期から1940年代初めの西欧では、イディッシュ以後・文化研究はされなくなってしまった。 1940年、YIVOのニューヨーク移転と共に、イディッシュ文化の研究は逆にアメリカ合衆国となった(そして、ヨーロッパに残ったユダヤ教徒は虐殺され、イディッシュ文化も壊滅していく)。

マックス・ヴァインライヒは、「言語」と「方言」に境界線を引くための指標としてしばしば引用される警句、「言語とは、陸軍と海軍を持つ方言のことである」("אַ שפּראַך איז אַ דיאַלעקט מיט אַן אַרמיי און פֿלאָט" "a shprakh iz a dialekt mit an armey un flot")の作者としてよく引用されるが、実際はフランスのユベール・リョテ(Hubert Lyautey)元帥のものともされる[1]

著作

  • "Studien zur Geschichte und dialektischen Gliederung der jiddischen Sprache"
  • "Di geshikhte fun der yidisher shprakh"「イディッシュ語の歴史」 (4巻本:ニューヨーク、1973年)

参考資料

  • 「言語学大事典」
  • 「イディッシュの民話」(青土社

脚注

  1. ^ Max Weinreich, der yivo un di problemen fun undzer tsayt(「YIVOと、現代における問題」)、(ユダヤ学研究所月報 yivo bletter, January-July) 1945年、p.13

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「マックス・ヴァインライヒ」の記事における「マックス・ヴァインライヒ」の解説

1969年 ニューヨーク市)は、クールラント出身ユダヤ教徒イディッシュ語学言語学者高名な言語学者ウリエル・ヴァインライヒの父でもある。

※この「マックス・ヴァインライヒ」の解説は、「マックス・ヴァインライヒ」の解説の一部です。
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