ポーラーゾーン多面体
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/10/23 22:43 UTC 版)
「ゾーン多面体」の記事における「ポーラーゾーン多面体」の解説
コクセターは、任意の偶数正角柱あるいは奇数正反角柱の重心と天面の各頂点、重心と底面の各頂点を結ぶベクトルの組を両極として、菱形面のみから構成されるゾーン多面体をポーラーゾーン多面体と呼んだ。角柱の天地面を正n角形とすると、一つの極の周りをn枚の等しい菱形のセットが取り巻き、つぎに別のn枚の菱形のセットが取り巻くというようにして、合計n-1セットの菱形の側面が反対の極に至るまで埋めることになる。この族のホワイト・コクセターダイヤグラムは、n角形の各辺を両方に延長した直線による星形を示す。 このポーラーゾーン多面体の場合の極を2n角形面に置き換えると、角柱の側面を2枚の2m(m≦n)角形と複数の菱形で取り囲んだプリズムゾーン多面体とでも呼ぶべき一連のゾーン多面体の族となる。菱形面の枚数は、側面の2m角形が天地面の2n角形と頂点を共有する場合は2mn枚、側面の2m角形が天地面の2n角形と辺を共有する場合は2(m-1)(n-1)枚である。 ホワイト・コクセターダイヤグラムは、前者はm本の扇とn本の扇による交差を、後者はm本の扇とn本の扇が1本の直線を共有する交差を示す。
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