ボルジギン氏の始祖説話
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/25 16:56 UTC 版)
「ボルジギン氏」の記事における「ボルジギン氏の始祖説話」の解説
ボルジギン氏の始祖説話は、チンギス・カンの一代記である『元朝秘史』の冒頭に掲げられたチンギスの系譜伝承に詳しい。 これによれば、その根源は天の命令を受けて生まれ、大湖(バイカル湖)を渡ってオノン川上流のブルカン岳にやってきた「ボルテ・チノ」(「蒼き狼」の意)とその妻の「コアイ・マラル」(「惨白き牝鹿」の意)であった。そしてボルテ・チノの11世の孫のドブン・メルゲンは早くに亡くなるが、その未亡人のアラン・ゴアは天から届いた光に感じて、夫を持たないまま3人の息子を儲けた。チンギス・カンの所属するボルジギン氏の祖となるボドンチャルはその末子である、という。 この説話は、ボルジギン氏は天の子孫であって、ボルテ・チノを始祖とする他のモンゴル部とはやや出自が異なり、高貴な家柄であることを語ろうとするものと解される。
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