ヘンリー・ミラーと三島由紀夫
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/07 02:49 UTC 版)
「ヘンリー・ミラー」の記事における「ヘンリー・ミラーと三島由紀夫」の解説
1970年11月25日、三島由紀夫が市ヶ谷の陸上自衛隊駐屯地に立てこもり、割腹自殺を遂げた事件(いわゆる三島事件)をみてこう語っている。 「三島は高度の知性に恵まれていた。その三島ともあろう人が、大衆の心を変えようと試みても無駄だということを認識していなかったのだろうか」 「かつて大衆の意識変革に成功した人はひとりもいない。アレクサンドロス大王も、ナポレオンも、仏陀も、イエスも、ソクラテスも、マルキオンも、その他ぼくの知るかぎりだれひとりとして、それには成功しなかった。人類の大多数は惰眠を貪っている。あらゆる歴史を通じて眠ってきたし、おそらく原子爆弾が人類を全滅させるときにもまだ眠ったままだろう」 「彼らを目ざめさせることはできない。大衆にむかって、知的に、平和的に、美しく生きよと命じても、無駄に終るだけだ」
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