ヘビの毒牙
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/04/15 08:25 UTC 版)
ヘビ類の歯は発達して牙状の構造をとっている。これは哺乳動物における牙と同じように突き刺さる効果はあるが、食いちぎったり噛み切ったりと言うことはできない。細すぎる上に歯根がないため、往々にして折れたり抜けたりするためである。 なかには毒腺と連携して毒牙と呼ばれる器官になっている種類もある。一般に毒ヘビと呼ばれる類のものである。牙に毒を通すための溝が縦に入っている毒牙を溝牙(英語:grooved fang)といい、コブラ科(ウミヘビ科として分割する説もあり)が持つ。トンネルが縦に入っている毒牙を管牙(英語:perforated fang)といい、クサリヘビ科などが持つ。溝牙では、牙であけた穴に牙の根元につながった毒腺から液体毒を溝に伝わせて流し入れる。管牙では根元からトンネルに液体毒を注入し、牙の先にあるスリット状の穴から毒を注入する。管牙は弱く繊細な構造であるため、管牙を持つ毒蛇はスペアのような役割を果たす副牙を持つ。
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