プラエトル・ウルバヌス
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/27 09:43 UTC 版)
「ルキウス・コルネリウス・スッラ」の記事における「プラエトル・ウルバヌス」の解説
スッラほど素晴らしい、恵まれた人間がいるだろうか。富と権力を惜しげもなく与えられた彼は、古い法を廃し、新しい法を作った。しかしそのスッラですら、プラエトル選挙では屈辱を味わったのだ。 ウァレリウス・マクシムス『有名言行録』7.5.5 スッラは軍事的キャリアを十分に積んだと考え、紀元前95年に翌年の法務官(プラエトル)選挙に打って出たが、民衆はユグルタ戦争でスッラがボックス1世と友好関係を築いたことを知っており、アフリカの野獣を使った見世物を期待して彼に法務官でなくアエディリスになることを望み、落選した。 スッラは翌紀元前94年に再起を期して法務官選挙に立候補、今度は大金を投じて票を買い集め、翌年の法務官に就任した。高位政務官である法務官経験者は元老院に議席を持ち、また総督などへの就任権限を得ることができた。漸く有力者の仲間入りを果たしたスッラはあるとき法務官の職務に不満を抱き、「自分の権威なのになんで自分に不利なことをしなければならないだ」と友人に怒って言ったところ、「そのためにその地位を買ったと思ったらいいんじゃないか」とからかわれたという。
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