フルモールド法(FM法)
発泡ポリスチロールを用いて模型および湯道、堰をつくり、その周りを自硬性(時間がかかると粘結剤と硬化剤が反応して固まる)砂で充填し、硬化後それに直接注湯して鋳物をつくる方法。発泡ポリスチロールは燃焼焼失し、溶湯と入れ替わる。通常はフラン樹脂とその硬化剤を使うフラン鋳造法が多く使われる。大物の一品ものに適している。利点は、型費が安く、型抜き作業が不要のため造型効率がよい、などである。一方欠点は、ポリスチロールが燃焼するため炎や黒煙が多く出ることや、燃えカスが製品上部に残りやすいため、上面の加工取り代が10mmは必要であること、などである。自動車関係では、プレス用金型はほとんどがこの方法でつくられる。
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