フルゆとり
「フルゆとり」とは、いわゆる「ゆとり世代」のうち、小学校入学から高校卒業までの12年間を丸ごと「ゆとり教育」方針下の教育を受けた唯一の世代である「1995年生まれ」を特に指す言い方である。
学校教育の指導内容は基本的に「学習指導要領」に基づき決定されている。2002年に実施された改訂学習指導要領では、「ゆとりある学校教育」の方針に基づき、学習時間や内容の削減が図られた。2014年の改訂では学習内容を増補して回帰する方向に改訂され、「脱ゆとり教育」と呼ばれた。
この2002年~2014年の間に小中高に在籍していた世代が「ゆとり世代」に該当するが、その大部分は「途中から」もしくは「途中まで」ゆとり教育を受けたことになる。唯一1995年生まれの学年のみ、小学校入学から高校卒業まで通して「ゆとり教育」の方針で教育を受けたことになる。そのような事情を背景に95年生が「フルゆとり」を呼ばれる。
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