フリードリヒ・ホンメル時代
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/26 20:47 UTC 版)
「ダルムシュタット夏季現代音楽講習会」の記事における「フリードリヒ・ホンメル時代」の解説
長らく反ダルムシュタットの立場であったハンス・ツェンダーや、ヴォルフガング・リーム、細川俊夫、ブライアン・ファーニホウ(現在も現役講師)、ジョン・ケージ等が招かれているほか、ジャチント・シェルシやモートン・フェルドマンなどの外国勢の招聘も盛んであった。日本の秋吉台国際現代音楽セミナー&コンサートや武生国際作曲ワークショップとも提携した時期もあり、毎年それぞれの講習会に交換留学生を相互派遣していたことがあった。現在は提携こそないが、各種現代音楽講習会との連携は強固で、なんらかの講習会で話題になった学生がダルムシュタットへやってくる。 1970年代以降は前衛の潮流が枝分かれしたことに伴い、必ずしも現代音楽シーンの最先端に関わる者が招待されているとは言い難い。この点は前ディレクターであったフリードリヒ・ホンメルも痛切に感じており、その中で彼の取った策は「大家であろうが無名であろうが、自分の信頼した作曲家に一人一時間一コマ」のレクチャーを授けることであった。このために同じ時間帯に複数の作曲家が別々の会場で講義することになり、受講生は誰のレクチャーを選ぶか真剣に考えなければならなかった。まだ80年代はフェルドマンやシェルシといった大家も存命であり、ファーニホウやラッヘンマンの教えをここで受けた学生が、その後の90年代の講師陣に昇格した。
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