パラタ航空とは? わかりやすく解説

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パラタ航空

(フライ江原 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/09/13 15:41 UTC 版)

パラタ航空
파라타항공
PARATA AIR
IATA
4V
ICAO
PTA
コールサイン
PARATA AIR
法人番号 3700150115557
設立 2016年4月12日
運航開始 2019年11月22日
拠点空港 襄陽国際空港
保有機材数 1機
就航地 0ヶ所
スローガン Fly new
代表者 Joo Won-Suk (CEO)
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パラタ航空
各種表記
ハングル 파라타항공
発音 パラタ ハンゴン
英語表記: PARATA AIR
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パラタ航空: 파라타항공, : PARATA AIR)は、大韓民国江原特別自治道襄陽郡に本拠をおく格安航空会社(LCC)である。

概要

2016年4月12日、江原道などの出資により、フライ・ヤンヤン: 플라이양양)として会社が設立された。格安航空会社(LCC)ではなく、TCC(Tourism Convergence Carrier, 観光融合航空会社)を目指している。

2017年2月、9月に航空運送事業申請をするが、認可されなかった。

2018年4月1日、フライ・ガンウォン(Fly Gangwon)に社名を変更した。

2019年3月5日、国土交通部より航空輸送事業免許を取得した[1][2]。同年10月28日、国土交通部より航空運送事業許可(AOC)を取得した[3]。同年11月22日、襄陽 - 済州間に就航した[4]。同年12月26日、襄陽 - 台北間の国際定期路線に就航した[5]

しかし、新型コロナウィルスの影響で、2020年2月には台北線、クラーク線は一時運休となり、済州線は減便を余儀なくされている。

以降も資金難で厳しい経営が続いており、リース料の滞納により保有機材の返却、それに伴う間引き運航、さらに保有する2機のうち1機が機材整備の問題により使えなくなり、2023年5月3日以降国際線全便が一時運休することになった。5月20日には経営難から国内線の運航も全面中断し事実上シャットダウン状態となり、最終的に会社更生手続きを申請することを決めた。LCCの経営破綻は2021年のイースター航空以来となる[6]

スポンサー企業の公開入札は難航していたが、2024年5月31日、ソウル回生法院はスポンサー企業として中堅家電メーカーのWINIXを決定した。同年7月23日、ソウル回生法院は同社が提出した会社更生計画を認可した[7]

WINIXは、社名をパラタ航空(PARATA AIR)に変更し再就航に向けた準備を開始したが、地元江原道では、WINIXが収益性から拠点空港を襄陽国際空港から移転するのではないかと懸念されている[8]

2024年10月21日、江原道は就航当時約束した襄陽国際空港を拠点空港として使用する協定を履行しなかったとして、道に納付された履行保証金20億ウォンのうち、16億ウォンを没収する決定をした[9]

2025年、韓国の航空当局よりパラタ航空としての航空運送事業許可(AOC)を取得[10]。年内にも韓国国内線と日本路線に就航する予定。

就航地

全便運休中(2023年7月現在)

2020年には東京/成田大阪/関西中部への就航も計画していたが、日韓関係の冷え込みを受けて、運航計画を1年延期した[11]

2022年10月12日、日本の国土交通省より外国人国際航空運送事業の経営許可を取得[12]、10月30日より襄陽 - 成田間に週4便で就航した[13]。2023年5月3日より長期運休となっている[14]

2025年8月以降に、機材受領後、パラタ航空として初の運航路線となる襄陽-済州線を開設し、2025年以内にも国内線でソウル/金浦-済州線、国際線でソウル/仁川東京/成田大阪/関西線とベトナム路線を開設予定としている。さらに、2026年以降にはロサンゼルスバンクーバーへの乗り入れも検討されている[15]

機材

保有機材

2025年7月27日にパラタ航空に社名変更後の初の機材として、エアバスA330-200型機1機を受領予定であったが、延期され、最終的に7月29日に受領した[16][17]。今後はさらにA330-200を1機、エアバスA320-200を2機導入予定である。また、2027年以降には最新のエアバスA350型機の導入も検討している。

パラタ航空 保有機材
機材 保有数 発注数 座席数 備考
エアバスA330-200 1 1 不明
エアバスA320-200 1 1 不明
2 2

退役機材

経営悪化と会社更生手続きにより、フライカンウォン時代の保有機はすべてリース会社へ返却された。過去には下記の機材を保有していた。

2025年7月現在[18][19]

脚注

  1. ^ “「政治航空会社だ」と批判も 韓国、3社増え12社に”. 朝日新聞. (2019年3月7日). https://www.asahi.com/articles/ASM364ST4M36UHBI01B.html 
  2. ^ 就航から3年間、拠点空港として襄陽国際空港を使用することを条件
  3. ^ “新LCC「フライ江原」 来月から国内線運航へ”. KBS WORLD. (2019年10月29日). http://world.kbs.co.kr/service/news_view.htm?lang=j&Seq_Code=73773 
  4. ^ “アジア便り 韓国、航空会社11社も必要?”. 日本経済新聞. (2019年11月29日). https://www.nikkei.com/article/DGKKZO52749410Y9A121C1FFE000/ 
  5. ^ “フライ江原、26日に国際線就航「アジアへの空の道、開かれる」”. KBS WORLD. (2019年12月26日). http://world.kbs.co.kr/service/news_view.htm?lang=j&Seq_Code=74363 
  6. ^ “양양국제공항 기반 ‘플라이강원’ 20일부터 운항 전면중단”. 東亜日報. (2023年5月22日). https://www.donga.com/news/Society/article/all/20230521/119406248/1 
  7. ^ “서울회생법원, 저비용항공사 '플라이강원' 회생계획안 인가”. 聯合ニュース. (2024年7月23日). https://www.yna.co.kr/view/AKR20240723143500004/ 
  8. ^ “'파라타항공' 새출발은 타 지역에서?”. G1放送. (2024年8月7日). http://www.g1tv.co.kr/news/?mid=1_207_6&newsid=312353 
  9. ^ “강원도, 플라이강원으로부터 이행보증금 16억원 몰수한다”. 聯合ニュース. (2024年10月21日). https://www.yna.co.kr/view/AKR20241021091100062 
  10. ^ パラタ航空、航空当局から航空運送事業許可(AOC)を取得 商用運航が可能となり年内に日本路線を開設へ”. 2025年9月10日閲覧。
  11. ^ “新規LCC、日本路線の就航延期も”. NNA ASIA. (2019年8月7日). https://www.nna.jp/news/show/1935662 
  12. ^ “外国航空会社の日本への新規乗入許可”. 国土交通省. (2022年10月12日). https://www.mlit.go.jp/koku/koku_tk5_000119.html 
  13. ^ フライカンウォン 日本路線就航及び運航スケジュール(22W)のお知らせ - フライカンウォン 日本地区総代理店
  14. ^ フライカンウォン(4V) 成田-襄陽線 運休のお知らせ - フライカンウォン 日本地区総代理店
  15. ^ パラタ航空(旧フライ江原)、2025年10月にも日本路線を開設へ 2026年にはLA・バンクーバー線の開設も”. 2025年7月20日閲覧。
  16. ^ パラタ航空、2025年7月27日に初号機のA330-200型機を受領へ”. 2025年7月20日閲覧。
  17. ^ 日本にも就航予定のパラタ航空、初号機のA330-200型機を受領”. 2025年8月4日閲覧。
  18. ^ Fly Gangwon Fleet Details and History - PlaneSpotters.net
  19. ^ Fly Gangwon fleet details - AirFleets.net

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