フォワード質量探知機
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/07/29 07:38 UTC 版)
「ロバート・L・フォワード」の記事における「フォワード質量探知機」の解説
フォワードは重力波検出について特に深く研究し、月面の重力異常を測定するために「フォワード質量探知機」という回転十字形グラジオメータを発明した。Misner、Wheeler、Thorne(Gravitation ISBN 0-7167-0344-0)によれば、この装置はこぶし大の時空間の歪みを検出できるという。その原理は非常に単純だが、実装には巧妙さを要する。基本構造は、2つの棒が直角に交わっていて、その交点で軸と繋がっている。2つの棒はバネで押さえられ、直角を維持するようになっている。それぞれの棒の先端には大きな質量があり、軸を中心に全体が高速に回転する。2つの棒の角度を継続的に測定し、それが回転周期の半分以上に渡って変化した場合、重力勾配を検出したことを意味する。
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