ピエロ・デ・パルマとは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > ウィキペディア小見出し辞書 > ピエロ・デ・パルマの意味・解説 

ピエロ・デ・パルマ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/11/04 04:13 UTC 版)

ピエロ・デ・パルマ(Piero De Palma, 1925年1924年説もあり) - 2013年4月5日)は、イタリア南部のバーリ近郊のモルフェッタ出身のテノール歌手。日本では長らく1916年生まれとされ、詳細なキャリアは不明とされていたが、1950年代から1990年代の長きにわたり、主に脇役テノールとして、数多くのライヴ録音、スタジオ録音を遺した。

生涯

合唱団員としてデビュー後、1948年イタリア放送協会でソロ歌手としてのキャリアを開始する。歌劇場でのデビューは、1952年サン・カルロ劇場とされるが、前年の1951年7月には、ローマで行われたデッカテバルディの最初の『ラ・ボエーム』録音に参加している[1]。以後、1992年メトロポリタン歌劇場でのレヴァイン指揮の『ファルスタッフ』まで40年以上、70を超える作品で、200以上の録音を遺している。中でも、『トスカ』のスポレッタ役は、1950年から1992年まで16種類の録音があり、中にはマゼール指揮のドイツ語での抜粋録音も含まれるなど、脇役テノールの代名詞的存在であった。日本でも、1976年の第8次NHKイタリア歌劇団公演で、『道化師』と『アドリアーナ・ルクヴルール』を歌っている。

脇役テノールとしては、1950年代からアンジェロ・メルクリアーリ、レナート・エルコラーニなどが活躍していたが、デ・パルマは、その美声とテクニックで、同僚達を明らかに上回っていた。主役級の役としては、レオンティン・プライスと『ドン・ジョヴァンニ』の"Don Ottavio, son morta! Or sai chi l'oncore"の二重唱をRCAに録音している。代表的な録音としては、『道化師』でのベッペ役が挙げられる。デル・モナコと共演した2種類のスタジオ録音に加えて、1952年ジーリとの共演や、1976年の日本でのNHKイタリア歌劇団公演でのドミンゴとの共演など、「おお、コロンビーナ」の名唱で、主役を食うほどの存在感を見せた。他にもデッカへの『マノン・レスコー』でのエドモント、『オテッロ』でのカッシオは、その際立った美声による瑞々しい歌唱が印象深い。1980年代以降も、カラヤンコリン・デイヴィス、レヴァイン指揮の『ファルスタッフ』や、ショルティムーティ指揮の『トスカ』の録音に出演するなど、健在ぶりを示した。

脚注

外部リンク


ピエロ・デ・パルマ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/12/23 14:44 UTC 版)

「ピエロ・デ・パルマ」の記事における「ピエロ・デ・パルマ」の解説

2013年4月5日)は、イタリア南部バーリ近郊モルフェッタ出身テノール歌手日本では長らく1916年生まれとされ、詳細なキャリアは不明とされていたが、1950年代から1990年代長きにわたり、主に脇役テノールとして、数多くライヴ録音スタジオ録音を遺した。

※この「ピエロ・デ・パルマ」の解説は、「ピエロ・デ・パルマ」の解説の一部です。
「ピエロ・デ・パルマ」を含む「ピエロ・デ・パルマ」の記事については、「ピエロ・デ・パルマ」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「ピエロ・デ・パルマ」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「ピエロ・デ・パルマ」の関連用語

ピエロ・デ・パルマのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



ピエロ・デ・パルマのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのピエロ・デ・パルマ (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaのピエロ・デ・パルマ (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS