ビジコン_(テレビゲーム)とは? わかりやすく解説

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ビジコン (テレビゲーム)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/10/30 05:05 UTC 版)

ビジコン
メーカー 東京芝浦電気(現:東芝)
種別 据置型ゲーム機
世代 第2世代
発売日 1978年4月1日
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ビジコンVISICOM)は、東京芝浦電気(現:東芝)1978年4月1日に発売した家庭向けテレビゲーム[1]

概要

東芝が1978年4月1日に発売した、国産では初のマイコンを内蔵したカセット交換式テレビゲーム。開発はテレビ事業部が担当、米国RCA社開発のテレビゲーム「RCA Studio II」をベースに、同社のマイクロプロセッサを使用してカラー化させたものである。発売した東芝は玩具店の販売ルートを持たなかったため、販売は家電ルートで行われた。本体価格54,800円[1]

コントローラはテンキーのみのパッドであるが、ジョイスティックのオーバレイを被せることでジョイスティックにもなる(スティックの傾きで2・4・6・8を中で押すだけなので使わなくてもプレイは出来る)という独特な物であった。また本体にあらかじめ5種類のソフトウェアが内蔵されており、カセットがなくても遊ぶことが出来た。本体はメタルパーツを多用して、いかにも家電メーカーらしい高級感溢れる作りになっていた[1]

描画性能はエポック社カセットビジョンにも劣る物であるが、本体側にマイクロプロセッサを持たせて、プログラムROMカセットでソフトウェアを供給している点が、カセットビジョンと大きく異なる点である。

ハードウェア

本体内蔵ソフト

パッド操作で画面上のドットを動かして任意の画を描画する。
投球した後で球を上下に移動させてピンに当てる。
  • 模様書き
落書きと同じだが、一定の模様を描くと同じ模様が自動で繰り返し描画される。
対向車にぶつからないように自分の車を左右に移動させる。ギア2段。
  • 加算ゲーム
画面に表示される3つの数字の合計をパッドで入力する。

メモリマップ

アドレス サイズ 内容
0000H - 07FFH 2KB 本体内蔵ゲームROM
0800H - 0FFFH 2KB カセット用ROMエリア
1000H - 10FFH 0.25KB ワークRAM
1100H - 11FFH 0.25KB ディスプレイRAM(カラー上位ビット)
1200H - 12FFH (未使用)
1300H - 13FFH 0.25KB ディスプレイRAM(カラー下位ビット)

仕様

  • CPU: RCA 1802(1.78MHz)
  • 内蔵ROM: 2Kバイト(5種類の本体内蔵ソフト含む)
  • 外部ROM: 2Kバイト(カセット用)
  • RAM: 256バイト
  • VRAM: 512バイト
  • グラフィック: 64×32ドット, 4色カラー(朱色水色黄緑透明
  • サウンド: 単音, 固定周波数
  • 寸法: 幅450mm×高さ92mm×奥行251mm
  • 重量: 2.2kg
  • 付属品: アンテナ切換えスイッチ(VC-1), ACアダプター(AD-800), コントロールスティック×2個

ソフトウェア

算数ドリル(CAS-110:5,000円)
スポーツファン(CAS-130:5,000円)
ギャンブラーI(CAS-140:5,000円)
ギャンブラーII(CAS-141:5,000円)
スペースコマンド(CAS-160:5,000円)
  • 円盤射撃I(水平飛行)
  • 円盤射撃II(垂直飛行)
霊感(CAS-190:5,000円)

算数ドリル、スポーツファン、ギャンブラーI、スペースコマンドをBOXセットにしたビジコンカセットキット(CAS-100K:20,000円)も発売された。

その他

マイコン雑誌「月刊I/O」1979年1月号と3月号に、ビジコンを東芝のワンボードマイコン「EX-80」と接続して、EX-80側からプログラムを転送してビジコンでオリジナルのゲームを動かす記事が掲載された。

脚注

  1. ^ a b c コアムックシリーズNO.682『電子ゲーム なつかしブック』p.55.

外部リンク


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