ヒダヤット・イナヤット=カーンとは? わかりやすく解説

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ヒダヤット・イナヤット=カーン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/03/14 14:33 UTC 版)

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ヒダヤット・イナヤット=カーン

ヒダヤット・イナヤット=カーンウルドゥー語: هدايت عنایت خان‎、Hidayat Inayat Khan、1917年8月6日 - 2016年9月12日)はイギリスの作曲家、国際スーフィズム運動の指導者[1]

人物

ロンドンでスーフィズム指導者のハズラット・イナヤット・カーンの子として生まれる。1932年パリエコールノルマル音楽院に入学し[2]ナディア・ブーランジェ作曲を師事した他、ヴァイオリンも学んだ。さらにブダペストでレナー弦楽四重奏団の開いた室内楽講座に出席した。

1942年フランスのデイユルフィ音楽院の教授に就任したが、後にオランダに行き、ハールレム交響楽団のヴァイオリニストとなった。1952年、シェルトゲンボッシュのオーケストラ指揮し、自作の『交響詩ヘ調』を放送した。また同年に室内オーケストラを結成した。

1957年にはパリで『ズィクル(唱道)交響曲』がジョルジュ・プレートルの指揮で初演された。マハトマ・ガンディー生誕百周年の1969年には、『ガンディー交響曲』がオランダでのユネスコ特別コンサートで演奏され[3]、その後もアメリカ合衆国でたびたび放送された。

作品には『弦楽のための協奏曲』のようなオーケストラ曲、『弦楽四重奏曲』のような室内楽曲スーフィーの賛美歌集などの合唱曲などがある。作風はラーガを基礎に和声を組み合わせたもの、つまり東洋の単旋律と西洋のポリフォニーを融合させたものである。

1988年から国際スーフィズム運動の指導者(ムルシド)となり[4]、現在はオランダとフランスのシュレンヌに居を構えつつ、世界中で講演を行っている。

脚注

  1. ^ Sufism and the 'modern' in Islam by Martin van Bruinessen, Julia Day Howell published I.B.Tauris, 2007 ISBN 1850438544, page 265
  2. ^ The Garland Encyclopedia of World Music by Alison Arnold. Published Taylor & Francis, 2000 ISBN 0824049462 pp. 563-564
  3. ^ The Music of India by Reginald Massey, published Abhinav Publications, 1996 ISBN 8170173329 page 85
  4. ^ Religions of the World: A Comprehensive Encyclopedia of Beliefs and Practices by J. Gordon Melton, Martin Baumann, bublished by ABC-CLIO, 2002 vol. 4 pp. 1227-1228

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