パピルスと羊皮紙
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/08 23:43 UTC 版)
古代エジプトでも羊皮紙はパピルスと併行して使われていた。第18王朝のトトメス3世の軍事的事績を記したカルナックのアメン神殿の碑文には、トトメスの書記ジャネニが羊皮紙につけていた記録に基づいて刻まれたことが記されている。 パピルスから羊皮紙に完全に切り替えてしまうことは高くつきすぎるため、書物や法典のような重要なものには羊皮紙を使う一方、パピルスは手紙や下書きのような日常の、または短い書き物によく使われた。こうしてパピルスは非常にゆっくりと羊皮紙に置き換えられていった。 13世紀から15世紀にかけて、中国より紙が伝来すると一部を除いて羊皮紙は置き換えられた。羊皮紙は条件が良くても1000年ほどの寿命しかなく保存性において紙に完全に劣る。
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