パドル法の発明
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/19 23:47 UTC 版)
詳細は「攪拌精錬法」を参照 この課題の解決のため、コートはピーター・オニオンズとともに「パドル炉」と呼ばれる技術を生み出した。この技術は、1785年と1783年の2つの特許からなる。前者は、反射炉を石炭で加熱し、そこに銑鉄を入れて糊状に融解し反射炉の中で攪拌して錬鉄の塊をつくる技術を指す。後者は、錬鉄をハンマーで打って鉱滓を取り除いたのち、さらに熱してハンマーで打つかわりにローラーにかける技術である。コートはこれらの特許を取得し、これらの技術は、1790年代から急速に採用されていった。 この反射炉は、火床と炉床が分離しており燃料と接触することなく銑鉄を溶解・精錬することができ、石炭を用いても硫黄が鉄に混入するおそれがなくなったという点において画期的である。
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