実証プラント(パイロットプラント)
最近では、エネルギー関連およびリサイクル関連に実証プラントの実例が見受けられます。たとえば、エネルギー関連では、燃料電池(水素と空気中の酸素を反応させることによって電気を取り出すシステム)の実証プラントや海水揚水発電技術実証プラントが、リサイクル関連では、家電リサイクル実証プラントや廃棄物再資源化実証プラントが実際に稼働しています。
実証プラントは、研究用工場であり、そこでの活動は全て研究開発活動と考えられるため、使用される機械設備等は将来の生産設備として使用される可能性の有無にかかわらず、すべて研究開発費として処理されることになると考えられます。
パイロットプラント
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2014/01/06 09:24 UTC 版)
パイロットプラント (pilot plant) とは、主として化学、機械、電気などの工業、あるいは農業などにおいて実用的なプラント設計に先立ち、必要な設計データ収集のために試験的に組み立てる、ほぼ実用プラントと同様の機能を持った試験室的段階と実用の段階との中間の位置づけとなるプラント。文字通り、水先案内人 (pilot) となる予備プラントである。研究者と実用機械、設備、装置などの設計、保守、運転者などの各分野の専門家らと経済、公害、行政法までもよく知る総合判断の出来るプロジェクトチームリーダーとで構成する、職制とは一線を画すプロジェクトチーム制となることが多い。
実用機械・設備・装置などは、質量・面積・体積・電流値などが巨大化(スケールアップ、scale up)するため、予期せぬトラブルが起こることが多く、一度、実用機(器)を設置すると部分的な設計変更が効かないことが多い。このため、パイロットプラントでは、基本的な次元、すなわち、長さ(面積、体積を含む)・質量・時間・電流などとその時の温度、入力(熱量や動的エネルギーなど)とその結果得られる仕事量(収率、生産量、発電量などの中間または最終目的となるもの)との関係などの詳細なデータが取られる。
関連項目
•次元解析
パイロットプラントと同じ種類の言葉
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