バベルとの関連性に関する説
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/03/29 02:42 UTC 版)
「エリドゥ」の記事における「バベルとの関連性に関する説」の解説
デイヴィッド・ロール(David Rohl)周辺の学派などは、次のような点から、ウルの南に位置するエリドゥは、旧約聖書に登場するバベル(バビロン)およびバベルの塔のオリジナルであると推測している。 エリドゥのジッグラトの遺跡が他の都市のものと比べて遥かに大きく、年代も古く、かつ、聖書における未完成のバベルの塔の描写に適合している点。 エリドゥの名を表す円筒印章の表語文字の一つに、シュメール語で「ヌン・キ」(NUN.KI:「強力な場所」の意)と発音するものがあるが、その「ヌン・キ」は後世ではバビロンを表すものとして理解されていた点。 後代のベロッソスによるギリシャ語の王名表の古い版においては、「王権が天から下された」最古の町の名前として、「エリドゥ」の代わりに「バビロン」の名が記されている点。 聖書のニムロドが、王名表・その他の伝説に登場するエンメルカル(Enmerkar:karは「狩人」を意味する)の名において、エレク(ウルク)およびバベル(バビロン)を建設し、なおかつ首都エレクおよびエリドゥに寺院を建設したと、ロール他によってみなされている点。
※この「バベルとの関連性に関する説」の解説は、「エリドゥ」の解説の一部です。
「バベルとの関連性に関する説」を含む「エリドゥ」の記事については、「エリドゥ」の概要を参照ください。
- バベルとの関連性に関する説のページへのリンク