バチカン銀行への関与
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/04/18 15:50 UTC 版)
「リーチオ・ジェッリ」の記事における「バチカン銀行への関与」の解説
なおジェッリは、バチカン銀行の財政顧問も務めた弁護士で、自らが経営するミラノのプライベートバンクを通じてマフィアのマネーロンダリングを行っていたミケーレ・シンドーナとの関係を結んだ。 さらに1960年代後半には、バチカン銀行の資金調達と投資を行う主力行のアンブロシアーノ銀行の幹部であるロベルト・カルヴィを通じて、バチカン銀行総裁でアメリカのシカゴ出身のポール・マルチンクス大司教や、さらにマルチンクス大司教と昵懇の仲であったアメリカのデヴィッド・M・ケネディ財務長官との関係を結び、バチカン銀行とアンブロシアーノ銀行を通じたマフィアがらみの資金のマネー・ロンダリングと不正融資を進めることとなった。 これに対してイタリア政府内やバチカン内で批判が巻き起こった上、1974年にシンドーナが経営していたプライベートバンクが、3億アメリカドルを超える負債を抱え経営が悪化したことなどを受けて、イタリアの財政局がシンドーナに対し横領罪での調査を進めたものの、当時の教皇であるパウロ6世がマルチンクス大司教の事実上の後見人であったことから、ジェッリやカルヴィらによるマネー・ロンダリングと不正融資はおとがめを受けることなく行われることとなった。
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