ハルラとは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > ハルラの意味・解説 

ハルラ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/08/26 09:08 UTC 版)

獲得メダル

ハルラの像
東西統一ドイツ
競技馬 馬術競技
オリンピック
1956 メルボルン 障害飛越 個人
1956 メルボルン 障害飛越 団体
1960 ローマ 障害飛越 団体

ハルラHalla1945年5月16日 - 1979年5月19日)は、ドイツ障害飛越競技馬。ハンス=ギュンター・ウィンクラー (Hans Günter Winkler) の愛馬の一頭で、1956年メルボルンオリンピック馬術のみストックホルムで代替開催)、1960年ローマオリンピックで活躍した。この2大会を通じ、馬術競技馬として史上最多となる3個の金メダルを獲得している。

ハルラはドイツのグスタフ・ヴィエリングの牧場で生まれた。父はスタンダードブレッドのオブレスト、母は血統不詳のフランストロッターのヘレネ。当初は軍馬として用いられたが、素質をうかがわせながら誰も乗りこなせなかったため、ドイツのオリンピック委員会に見出され、1951年に競技馬としてハンス=ギュンター・ウィンクラーが購入した。

馬術競技馬として成功し、1954年1955年の世界選手権を優勝して1956年のストックホルムで行われたメルボルンオリンピックに臨んだ。団体障害飛越の1走目は最後から2番目の障害で飛越が早過ぎたため、騎手のウィンクラーは放り出されたが、手綱を放さなかったため落馬はしなかったものの、鼠径部を強打し、激しい痛みを伴った。しかしここでリタイアすればドイツチームの優勝はなくなるため、ウィンクラーは怪我をおして2走目を無事完走し、ドイツチームに優勝をもたらした。また個人障害飛越でもこのコンビで優勝している。さらには1960年のローマオリンピックでも団体障害飛越を優勝し、連覇を成し遂げている。これらを含め合計125の競技大会で優勝しており、ハルラの五輪金メダル3個獲得は同一馬による最多記録としてギネスブックにも登録されている。

1960年10月25日の競技を最後に引退、その後8頭の産駒を残したが活躍馬は出ず、1979年5月19日老衰により死亡。34歳の長寿だった。

競技成績

  • 1956年 メルボルンオリンピック障害飛越個人 - 金メダル
  • 1956年 メルボルンオリンピック障害飛越団体 - 金メダル
  • 1960年 ローマオリンピック障害飛越団体 - 金メダル
  • 1954年 世界選手権(マドリード) - 優勝
  • 1955年 世界選手権(アーヘン) - 優勝
  • 1958年 ヨーロッパ選手権(アーヘン)障害飛越個人 - 銅メダル

以下は国際的なグランプリ優勝。

  • 1957年 CHIOアーヘングランプリ
  • 1958年 ヴィーズバーデングランプリ
  • 1959年 CSIOローマグランプリ
  • 1955年 ハンブルクダービー


このページでは「ウィキペディア」からハルラを検索した結果を表示しています。
Weblioに収録されているすべての辞書からハルラを検索する場合は、下記のリンクをクリックしてください。
 全ての辞書からハルラ を検索

英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「ハルラ」の関連用語

ハルラのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



ハルラのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのハルラ (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS