ニッケルクロム‐こう〔‐カウ〕【ニッケルクロム鋼】
ニッケルクロム鋼
肉厚の厚い(質量の大きい)部品に対して心部まで焼き入れができるように、すなわち焼入れ性を向上させるためにニッケル、クロムを含有させた鋼である。大別して炭素量が0.2%以下の浸炭焼入れに使用される肌焼き鋼と、炭素量が0.3%以上の焼入れ焼もどしを施し使用する強靭鋼がある。この鋼は白点を生じやすいので鍛造、圧延時には注意が必要である。また焼きもどしもろさが著しいので、焼きもどし後に急冷しなければならない。この鋼は高価なニッケルを含むためクロム鋼、クロムモリブデン鋼に置き換えられ用途は減りつつある。焼入れ性はSNCM鋼>SCM鋼>SNC鋼>SCr鋼の順となる。
参照 浸炭焼入れニッケルクロム鋼
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/01/02 20:54 UTC 版)
ニッケルクロム鋼(ニッケルクロムこう、nickel chromium steel)とは、炭素鋼に1.0 - 3.5 %のニッケル、0.2 - 1.0 %のクロムが添加された合金鋼の一種である。耐食性・耐磨耗性に優れている。構造用合金鋼の中では初期に開発されたもので、砲身用の材料として発達した[1]。
注釈
- ^ 魚雷の演習では気室に圧縮空気および純酸素の充填も繰り返し実施され、発射された演習弾は回収され、再度、演習に用いられた。このため気室の金属組織に欠陥があると容易に疲労破壊を引き起こした。
- ^ この名前は、"日本製鋼所株式会社"の意味の略称"ニほんセいコうしょ"(Nihon Seikousho Co.)でもあり、さらに近隣地名のニセコ(開発地の室蘭製作所に程近い、道央の観光地・保養地である)の意味もあるとされる。
- ^ 軍事研究につき著者名は秘匿された。本論文の著者名は CiNii Research による[5]。
出典
- ^ a b c d 門間改三『大学基礎 機械材料』実教出版、1982年、86-87頁。
- ^ a b 坂本卓『絵とき 機械材料 基礎のきそ』(初版)日刊工業新聞社、2007年、69頁。ISBN 978-4-526-05847-9。
- ^ 佐々木雅人『機械材料入門』(第1版)理工学社、2005年、63-64頁。
- ^ a b 蒔田宗次「ニセコ鋼 (特長及び製法)に就て」『鉄と鋼』第15巻第3号、日本鉄鋼協会、1929年3月25日、187-200頁、doi:10.2355/tetsutohagane1915.15.3_187、2024年1月2日閲覧。
- ^ "ニセコ鋼(特長及び製法)に就て - CiNii Research". 2024年1月2日閲覧。
- 1 ニッケルクロム鋼とは
- 2 ニッケルクロム鋼の概要
- 3 関連項目
「ニッケルクロム鋼」の例文・使い方・用例・文例
- ニッケルクロム鋼という合金
ニッケル‐クロム鋼と同じ種類の言葉
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