ナイトリービルド
【英】nightly build
ナイトリービルドとは、ソフトウェア開発において、開発プロジェクトの最新のソースコードを用いて生成されたビルドのことである。
ナイトリービルドは毎晩、その日に開発者がバージョン管理システムで共有したソースコードを用いて自動的に生成さて、配布される。ナイトリービルドをダウンロードすることで、各開発者は開発中の機能のバグを見つけたり、フィードバックを得たりといった作業がしやすいという利点がある。
ナイトリービルドはテスト目的で利用するビルドであり、安定版としてリリースされているものではない。そのため、現在開発中の最新機能がいち早く体験できるという側面もあるが、基本的には不安定であり、まったく正常に起動しない場合もあり得る。一般的なユーザーがナイトリービルドを利用することは、多くの場合推奨されない。
ナイトリービルドは、オープンソースの開発プロジェクトなどで多く実施されている。代表的な例としてはMozilla財団が開発を手がけているFirefoxやThunderbirdなどを挙げることができる。
参照リンク
開発者のみなさんへ - ナイトリービルド - (Mozilla Japan)
デイリービルド
![]() | この記事は検証可能な参考文献や出典が全く示されていないか、不十分です。(2018年7月) |
デイリービルド(英: daily build)は、毎日(もしくはそれに近い頻度で)行うプログラムの最新バージョンのビルドである。ナイトリービルド(英: nightly build)と呼ばれることが多い。デイリービルドは、バグをなくし動作を確実なものにするためや、新機能を追加するためにコンパイルされる。デイリービルドは公開されていることも多く、その場合ユーザーは最新の機能を使いながらフィードバックすることができる。デイリービルドは多くのプログラマーが単一のソフトウェアやカーネルで作業しているような場合に特に有用である。デイリービルドを実行することで、開発者は新しいバグが発生した際に、そのバグが昨日ではなく今日から発生しているという確信を得ることができる。
頻度に応じて、ウィークリービルド(英: weekly build)や、マンスリービルド(英: monthly build)などと呼ばれるものもある。これらはデイリービルドと並行して進められ、デイリービルドの中でも安定したものをウィークリービルド、マンスリービルドとすることが多い。ビルドまでの間隔が約一週間であればウィークリービルド、約一ヶ月であればマンスリービルドといった具合である。
デイリービルドは通常、一連のテストが含まれており、これをスモークテストと呼ぶ。これらのテストは、最新のビルドに含まれている変更によって何が正常に動作しなくなったのかを判断するときに役立つ。開発者を超えてユーザーなどが参加するスモークテストはバグバッシュと呼ばれる。
継続的インテグレーションビルド
デイリービルドは、1990年代では最善の方法だと考えられていた。しかし、現在では継続的インテグレーション(CI)ビルドが取って代わっている。継続的インテグレーションでは、ソースコードが変更されてから20-30分程度のサイクルでビルドされる。デイリービルドは1日1回なので、それよりも頻度がさらに高いことがわかる。
関連項目
- ニュートラルビルド
- 継続的インテグレーション
- スモークテスト
- バグバッシュ
- アルファ版
外部リンク
- ナイトリービルドのページへのリンク