トルバチク山とは? わかりやすく解説

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トルバチク山

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/13 05:33 UTC 版)

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Tolbachik
トルバチク山
南西から
標高 3,682 m
所在地 ロシアカムチャツカ半島
位置 北緯55度49分51秒 東経160度19分33秒 / 北緯55.83083度 東経160.32583度 / 55.83083; 160.32583座標: 北緯55度49分51秒 東経160度19分33秒 / 北緯55.83083度 東経160.32583度 / 55.83083; 160.32583
種類 複合火山
成層火山 & 楯状火山
最新噴火 2013年
トルバチク山 (カムチャツカ地方)
プロジェクト 山
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トルバチク山(トルバチクさん、Tolbachik)とは、ユーラシア大陸カムチャツカ半島に存在する複合火山である。トルバチク山は、この山の一番高い場所であるOstry Tolbachikという名で呼ばれが、同じカムチャッカ半島にen:Ostryという全く別の火山がある。

概要

トルバチク山は2つの火山から成る。1つは、Plosky Tolbachik(なだらかなトルバチク、標高3,085メートル)の楯状火山であり、もう1つは、Ostry Tolbachik(急峻なトルバチク、標高3,682メートル)の成層火山である[1]。この火山は過去何千年にもわたって噴火を繰り返してきたことが知られている。それらの噴火の中で、1975年から1976年にかけて起こった噴火は、カムチャッカ半島の火山が起こした噴火としては、史上最大級の規模の噴火であったとされている[2]。この噴火は「The Great Tolbachik Fissure Eruption(トルバチクの巨大割れ目噴火)」として一般に知られている。なお、この噴火の前には群発地震が発生したこともあり、ソビエト連邦火山学学会の科学者達は、この噴火の予知に成功したことでも知られている。この1975年から1976年にかけての噴火によって噴出した玄武岩質溶岩の量は、カムチャッカ半島の火山が1回の噴火で噴出したものとしては史上最大級であったとされる。この噴火の結果、幾つかの噴石丘英語版が新しく形成された。

トルバチク山では、自然アルミニウムAluminium)、自然鉛 (Lead) 、自然スズ (Tin) 、自然ケイ素 (Silicon) 、自然チタン (Titanium) 、自然タングステン (Tungsten) といった他では見られない非常に稀な元素鉱物が産出する[3]

出典

  1. ^ "Tolbachik" summitpost.orgのサイトより 2011年11月26日閲覧
  2. ^ 国立天文台 編 『理科年表(2008年版、文庫サイズ)』 p.663 ISBN 978-4-621-07902-7
  3. ^ Tolbachik volcano mindat.org

参考文献

  • Fedotov S.A. and Markhinin Ye.K. (Eds) (1983). "The Great Tolbachik Fissure Eruption: Geological and Geophysical Data, 1975-1976." p.341(トルバチクの巨大割れ目噴火: 1975年から1976年にかけての地質学的データと地理学的データ) Cambridge University Press, ISBN 0-521-24345-9

関連項目

外部リンク

  • Tolbachik - Smithsonian Institution: Global Volcanism Program



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