トラップドア・アクション
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/11/03 01:39 UTC 版)
「単発 (銃)」の記事における「トラップドア・アクション」の解説
最も初期のメタリック・カートリッジ・ブリーチローダー(金属薬莢の弾薬を使う後装式の銃)は、軍の要求によって設計され、前装式のマスケット小銃の改造から始まった。これは銃身の末端の上面を削り、装弾するときに上に開くことができる蝶番式のブリーチブロックを取り付けたものである。ライフルの既存のサイド・ハンマーは、角度のついた内蔵式の撃針を使うことで、再利用された。こうした銃のうち、アメリカ合衆国のスプリングフィールド工廠で作られたスプリングフィールド M1865は、前方に開く型式を採用した。イギリス軍のスナイドル・エンフィールド銃は横に開くものであった。イギリスではスナイドル銃を、すぐにドロッピング・ブロックのピーボディに似たマルティニ・アクションに置き換えたが、アメリカ陸軍はトラップドア・アクションで十分と考えており、マズルローダー・コンバージョンに続いて新製品のスプリングフィールド M1873を採用した。これはインディアン戦争で主な小銃として使われ、一部の部隊は米西戦争まで装備していた。 トラップドア・アクションは、ほかに、希少なオーストリアのヴァンツル銃、ベルギーのアルビーニ・ブレンドリン銃 やテルッセン銃コンバージョン(その中のいくつかは、フレンチ・パターン・フリントロック M1777から作られた)、スイスのミルバンク・アムスラー M1842/59/67、スペインのバーダンM1859/67、コルトが製造したロシアのバーダン・タイプIなどがあった。
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