トカラ語の話者としてのトカラ人
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/02/10 00:42 UTC 版)
「トハラ人」の記事における「トカラ語の話者としてのトカラ人」の解説
タリム盆地北辺地帯(天山南路、西域北道)の国々(疏勒、亀茲、焉耆、高昌)で話されていた言語をトカラ語といい、その話者をトカラ人と呼ぶ。これは20世紀の学者によって命名されたため、トカロイと直接関係が有るかどうかは結論が出ていない。トカラ語は印欧系のケントゥム語派に属し、印欧系のサテム語派に属す東イラン語群すなわち、クシャーナ朝の支配層が使用したとされるバクトリア語(イラン系)とは別系統であるが、その前代に当たる大夏国、大月氏国で使用されていた可能性が高いとも考えられている。また、タリム盆地南辺地帯(西域南道)には覩貨邏(トカラ)の旧地と呼ばれる場所が存在したので、ある時期には北道・南道ともにトカラ人と呼ばれる住人がいたと思われる。
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