トカゲによる被害
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/16 07:55 UTC 版)
ほとんどのトカゲは毒をもたず、よほどの大型種でもない限り人間に害を及ぼすことはない。ただし、オオトカゲ類などに咬まれると、口内にいる雑菌が傷口から入りこみ感染症を起こすことがある。 実際に毒をもつのはメキシコ北部に分布するメキシコドクトカゲ、テキサス南部に分布するアメリカドクトカゲ、インドネシアに分布するコモドオオトカゲの3種類である。このうち、前記2種は動きも比較的遅く、毒はヘビの毒と異なり噛むことでゆっくり注入されるため、それほど危険ではない。コモドオオトカゲについては、従来、噛まれると唾液中の細菌によって敗血症を起こすと考えられてきたが、近年、歯間に毒管を有し、噛みついた傷口に毒を流し込むことが明らかになった。1974年以降、30人がコモドオオトカゲに噛まれ、そのうち5人が死亡している。また、人を捕食することもあるという。
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