デキシーズ・ミッドナイト・ランナーズとは? わかりやすく解説

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デキシーズ・ミッドナイト・ランナーズ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/02/20 05:47 UTC 版)

デキシーズ
Dexys
デキシーズ(2012年)
基本情報
別名 Dexys Midnight Runners
The Emerald Express
出身地 イングランド バーミンガム
ジャンル
活動期間 1978年 - 1986年2003年 -
レーベル
公式サイト dexysofficial.com
メンバー ケヴィン・ローランド
ジム・パターソン
ショーン・リード
マイケル・ティモシー
ルーシー・モーガン
旧メンバー ケヴィン・アーチャー
ビリー・アダムス
ヘレン・オハラ
アンドリュー・グロウコット
アンディ・ハミルトン
アンディ・リーク
ボビー・ワード
ブライアン・モーリス
ジェフ・ブライス
ジョルジオ・キルケニー
ジョン・"ライノ"・エドワーズ
ジュリアン・リットマン
マデリン・ハイランド
ミック・ボルトン
ミック・タルボット
アンディ・ホブソン

デキシーズ・ミッドナイト・ランナーズDexys Midnight Runners)は、1978年に結成されたイギリス、バーミンガム出身のブルー・アイド・ソウル・バンド。2011年より、デキシーズDexys)と名称を変えている。リーダーのケヴィン・ローランドが主導権を握ったバンドであり、アルバムごとに制作する音楽を変更し、1980年代中盤までメンバー・チェンジを繰り返した。1978年から1986年に活動し一度解散。2003年に再結成し、その後は活動を継続している。代表作は1982年のシングル「カモン・アイリーン」。

経歴

デキシーズ・ミッドナイト・ランナーズ(1982年)

1978年、バンドはケヴィン・ローランドとケヴィン・アーチャーによりイギリスバーミンガムにて結成。名前はレクリエーショナル・ドラッグとして使用されたデキストロアンフェタミンの商品名「デキセドリン」にちなんでいる[3]

1982年6月にマーキュリー・レコードから発売した[4]シングル「カモン・アイリーン」は、1980年の「ジーノ」(Late Night Feelings/EMI)に続き全英1位を獲得、さらに翌1983年、全米1位を獲得する大ヒットとなり、彼らの代表曲となった。この曲はケヴィン・ローランドとギターのビリー・アダムス、トロンボーンのビッグ・ジミー・パターソンとの共作であり、バンドはヴァイオリンのヘレン・オハラ、ヴィオラのポール・スピアーズなどのストリングスセクションを加え、バンジョーフィドルを使用したケルティック・サウンドとなっている。この時の彼らのファッションは、皮のベストにバンダナダンガリーサンダルというスタイルであった。1983年にこの「カモン・アイリーン」はブリット・アワード最優秀楽曲賞(Song of the Year)を受賞している。

「カモン・アイリーン」のヒット以降、テレビ出演やライブ・ツアーが続いたが、ツアー終了後にバンドはローランド、オハラ、アダムスのコア・メンバー3名に戻る[5] が、1987年に解散[6]

ローランドはその後、ソロ活動を行なうも、薬物中毒とメンタル問題に加え、個人的財政破綻などの問題をかかえた。ローランドはその間も活動を継続し、2003年にバンドを再結成。『Let's Make This Precious: The Best of Dexys Midnight Runners』をEMIから発売、ツアーも成功させる。2011年にバンド名を正式にデキシーズ(Dexys)とし、2012年に元メンバーでスタイル・カウンシルで活動したミック・タルボットも参加し、BMGよりアルバム『One Day I'm Going to Soar』を発売[7]。2016年にワーナーミュージックから『Let the Record Show: Dexys Do Irish and Country Soul』を発売。30年ぶりにヘレン・オハラがゲスト参加している。

ディスコグラフィ

スタジオ・アルバム

  • 『若き魂の反逆児を求めて』 - Searching for the Young Soul Rebels (1980年、Parlophone/EMI)
  • 『カモン・アイリーン』 - Too-Rye-Ay (1982年、Mercury) ※旧邦題『女の泪はワザモンだ!!』
  • 『ドント・スタンド・ミー・ダウン』 - Don't Stand Me Down (1985年、Mercury)
  • One Day I'm Going to Soar (2012年、BMG) ※デキシーズ名義
  • Let the Record Show: Dexys Do Irish and Country Soul (2016年、100%/The Orchard) ※デキシーズ名義
  • The Feminine Divine (2023年、100%/The Orchard) ※デキシーズ名義

ライブ・アルバム

  • 『ライヴ・イン・コンサート』 - BBC Radio One Live in Concert (1993年、Windsong) ※1982年録音
  • At the Royal Court (2012年、Audio Visual Fidelity) ※2003年録音
  • Nowhere Is Home (2014年、Absolute) ※デキシーズ名義
  • The Feminine Devine + Dexys Classics: Live! (2024年、100%) ※デキシーズ名義

コンピレーション・アルバム

  • Geno (1983年、EMI)
  • The Very Best of Dexys Midnight Runners (1991年、Mercury)
  • Because of You (1993年、Spectrum Music)
  • 『BBCセッションズ』 - 1980–1982 – The Radio 1 Sessions (1995年、Nighttracks)
  • It Was Like This (1996年、EMI)
  • Master Series (1996年、Mercury)
  • Let's Make This Precious: The Best of Dexys Midnight Runners (2003年、EMI)
  • The Projected Passion Revue (2007年、Mercury)
  • The Collection (2008年、Universal UMC/Woolworths Worthit!)
  • 20th Century Masters – The Best of Dexy's Midnight Runners (2009年、Universal Music)

脚注

  1. ^ デキシーズ ニューウェイヴ 2022年6月2日閲覧
  2. ^ デキシーズ ブルー・アイド・ソウル 2022年6月2日閲覧
  3. ^ Gimarc, George (2005) Punk Diary: The Ultimate Trainspotter's Guide to Underground Rock 1970–1982, Backbeat Books, ISBN 0-87930-848-6
  4. ^ "New Musical Express". NME. London, England. 19 June 1982. p. 34.
  5. ^ Simpson, Dave (16 October 2014). "'We were always hard workers': Kevin Rowland and Big Jim Paterson on their favourite Dexys songs". [1] The Guardian. Retrieved 24 January 2016.
  6. ^ Dexys Biography”. dexysonline.com. 2016年3月18日時点のオリジナルよりアーカイブ。2016年1月29日閲覧。
  7. ^ Ewing, Tom (2012年6月13日). “Dexys: One Day I'm Going to Soar”. Pitchfork.com. 2016年2月12日閲覧。

関連項目

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