ディジー・リースとは? わかりやすく解説

ディジー・リース

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/06/30 08:58 UTC 版)

ディジー・リース
Dizzy Reece
出生名 Alphonso Son Reece
生誕 (1931-01-05) 1931年1月5日(92歳)
出身地 ジャマイカ キングストン
ジャンル ビバップハード・バップ
職業 トランペット奏者
担当楽器 トランペット

ディジー・リース: Dizzy Reece1931年1月5日 - )は、ジャマイカ出身のジャズトランペッタービバップハード・バップ・ジャズのジャンルで演奏や作曲を手懸け、音色や作風の特徴的なことで知られる。

略歴

ジャマイカのキングストンに生まれる。父親は無声映画のピアノ伴奏者であった。多くの音楽家を輩出したことで名高いアルファ男子校に在籍中の14歳の時に、バリトン・サクソフォーンからトランペットに転向した。16歳から常勤のミュージシャンとして活動して、1948年にはロンドンに渡るも、1950年代ヨーロッパ大陸に、それも大方パリにて過ごした。とりわけドン・バイアスや ケニー・クラーク、フランク・フォスター、サド・ジョーンズらと共演している。マイルス・デイヴィスソニー・ロリンズなどから称賛されて、1959年ニューヨークへと進出するが、1960年代のニューヨークは苦闘の日々であった。リースがブルーノート・レーベルに残した一連の録音が、2004年にモザイク・レコードより再発されたことがきっかけで、愛好家はリースの人気が盛り返すことを希望するようになった。

1958年に映画『Nowhere to go』の音楽制作に携わった。今なおミュージシャンや作曲家としては現役であり、ヴィクター・フェルドマンタビー・ヘイズ、パリ・リユニオン・バンド、クリフォード・ジョーダンズ・ビッグバンドデクスター・ゴードンテッド・カーソンデューク・ジョーダンフィリー・ジョー・ジョーンズやジョン・ギルモアらとともに、長年にわたって録音を行なってきた。

他の共演者はハンク・モブレーウィントン・ケリーポール・チェンバースアート・テイラーセシル・ペインハンク・ジョーンズロン・カータードナルド・バード、ダグ・ワトキンス、タビー・ヘイズ等が挙げられる。

ディスコグラフィ

リーダー・アルバム

  • Top Trumpets - Dizzy Blows Bird / Deuchar Plays Deuchar (1956年、Tempo) ※ジミー・デューカーとのスプリット盤
  • 『チェンジング・ザ・ジャズ・アット・バッキンガム・パレス』 - Changing the Jazz at Buckingham Palace (1957年、Savoy) ※with タビー・ヘイズ
  • 『PROGRESS REPORT』 - Progress Report (1957年、Tempo)
  • 『ブルース・イン・トリニティ』 - Blues In Trinity (1958年、Blue Note)
  • 『スター・ブライト』 - Star Bright (1959年、Blue Note)
  • 『サウンディン・オフ』 - Soundin' Off (1960年、Blue Note)
  • 『エイジア・マイナー』 - Asia Minor (1962年、New Jazz)
  • 『フロム・イン・トゥ・アウト』 - From In To Out (1970年、Futura)
  • Possession, Exorcism, Peace (1977年、Honey Dew)
  • 『ブローウィン・アウェイ』 - Blowin' Away (1978年、Interplay) ※with テッド・カーソン、クロード・ウィリアムソン・トリオ
  • Comin' On! (1999年、Blue Note) ※1960年録音
  • A New Star (2001年、Jasmine) ※1955年–1956年録音
  • Nirvana - The Zen Of The Jazz Trumpet (2006年、Jazz Vision) ※1968年録音

参考文献

  • ジャズ批評編集部編 編『JAZZトランペット』松坂〈ジャズ批評ブックス〉、2001年、212頁。ISBN 491555709X 
  • ジャズ批評編集部編 編『決定版ブルーノート・ブック 〜史上最強のジャズ・レーベルのすべて〜』松坂〈ジャズ批評ブックス〉、1999年、154,162,167頁。 ISBN 4915557014 
  • 『季刊ジャズ批評別冊 ヨーロッパのジャズ・ディスク1800』、松坂、1998年、283-284頁。

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