テーセウスの誕生の経緯
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/01/28 02:06 UTC 版)
「アイトラー」の記事における「テーセウスの誕生の経緯」の解説
ペロプスの息子ピッテウスはトロイゼーンの王であった。ピッテウスの王女アイトラーは、最初ベレロポーンから妻へと求愛された 。その頃、アテーナイ王アイゲウスは、最初の妻メーター(Meta)とのあいだでも、第二の妻カルキオペー(Khalkiope)とのあいだにおいても子に恵まれず、その理由を尋ねてデルポイに神託を求めた 。彼は神から神託を得たが、それは意味が定かに分からない曖昧なものであった為、アイゲウスは神託が理解できなかった。デルポイからの帰途、彼はトロイゼーンを訪ね、ピッテウスに神託の件を話すと、ピッテウスは即座にその意味を理解した 。 ピッテウスはアイゲウスを酔いつぶし、夜半にアイゲウスの寝所に彼の娘アイトラーを送った。こうしてアイトラーはテーセウスを身籠もったとされるが、別の話が同時に語られている。彼女がアイゲウスと寝を共にしていた夜、アイトラーはアテーナーが送った夢に導かれ、さる島で犠牲を献げるため寝所を抜け出し、そこでポセイドーンに犯された 。こうして生まれたのがテーセウスで、しかしアイゲウス王は生まれた子が自分の子と信じて疑わなかったとされる 。
※この「テーセウスの誕生の経緯」の解説は、「アイトラー」の解説の一部です。
「テーセウスの誕生の経緯」を含む「アイトラー」の記事については、「アイトラー」の概要を参照ください。
- テーセウスの誕生の経緯のページへのリンク