ティエンシャンハタリスとは? わかりやすく解説

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ティエンシャンハタリス

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2015/06/12 04:22 UTC 版)

ティエンシャンハタリス
保全状況評価[1]
LEAST CONCERN
(IUCN Red List Ver.3.1 (2001))
分類
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 哺乳綱 Mammalia
: ネズミ目(齧歯目) Rodentia
亜目 : リス亜目 Sciuromorpha
: リス科 Sciuridae
亜科 : Xerinae
: Marmotini
: Spermophilus
: ティエンシャンハタリス S. relictus
学名
Spermophilus relictus
Kashkarov, 1923
和名
ティエンシャンハタリス
英名
Relict ground squirrel
Tien Shan ground squirrel

ティエンシャンハタリス (Spermophilus relictus) は、哺乳綱ネズミ目(齧歯目)リス科に分類されるジリス(ハタリス)の1[2]Spermophilus ralliと同種にみなされることがある。天山山脈(「天山」は中国語で、ティエンシャン)に生息する。

分布

カザフスタン南東部、キルギスウズベキスタン東部の天山山脈[2]

形態

頭胴長230-270ミリメートル、尾長58-76ミリメートル[2]。 被毛は、灰色、肉桂色、麦わら色が混ざっており、不明瞭な斑点がある[2]

生態

山間部のステップや山麓ステップ、水はけのよい牧草地に生息する[2]昼行性で、夏の終わり(8-9月)から冬の終わりまたは春(2-3月上旬)まで巣穴にこもって冬眠する[2]。 植物の根、球根、広葉草本、花を食べ、可能な時には昆虫をたっぷり食べることもある[2]。 巣穴の中で1度にで3-6頭の子を産み、より標高が低い土地では子どもの数が多くなる[2]。 巣穴の構造は、比較的単純で、1本のトンネルと1つの巣室からなる[2]。 巣穴の出入口は密集しており、冬眠用の巣穴は、地下1-2メートルの深さに作られ、 主に避難所として使われる夏の巣穴は、深さ1メートル未満である[2]。 物に驚きやすく、危険を察知すると素早く地下の巣穴に身を隠し、木に登ることもある[2]。 食用や毛皮のために狩られる[2]

脚注

  1. ^ Tsytsulina, K. (2008年), “Spermophilus relictus”, IUCN Red List of Threatened Species. Version 2010.1 (International Union for Conservation of Nature), http://www.iucnredlist.org/details/20491 
  2. ^ a b c d e f g h i j k l Richard W. Thorington, Jr. (2012). Squirrels of the World. Johns Hopkins University Press. pp. 310-311. 

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