チャカ (ブルガリア皇帝)とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > チャカ (ブルガリア皇帝)の意味・解説 

チャカ (ブルガリア皇帝)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/10/13 23:58 UTC 版)

チャカ
Чака
ツァール
在位 1299年 - 1300年

死去 1300年
タルノヴォ
配偶者 エレナ
子女 カラ・ケシク
家名 ジョチ家
父親 ノガイ
テンプレートを表示

チャカЧакаČaka、Jaka、Juka、? - 1300年)は、第二次ブルガリア帝国皇帝ツァール、在位:1299年 - 1300年)。ジョチ・ウルスの王族ノガイの子。1285年ごろ、ブルガリア皇帝ゲオルギ1世の娘エレナと結婚した。

生涯

1290年代末にノガイとトクタ・ハンが対立すると、弟のテケ、トライとともにヴォルガ川向こうのトクタの領地に侵入し、トクタに対する敵対の意思を顕わにした。テレク川の戦いでノガイが戦死すると、彼が父の軍隊と一族を率いるが、降伏を勧めるテケを殺害したために部下の離反を招く。オセチアに駐屯していた自分の軍隊が壊滅するとハンガリー方面に逃走、義兄弟のテオドル・スヴェトスラフが統治するブルガリアに亡命した。

タルノヴォで皇帝に擁立され、ブルガリアの貴族達に賄賂を渡して懐柔を図るが帝位は長くは続かず、トクタの命令を受けたテオドルによって監禁、処刑される。彼の首は塩漬けにされてトクタの元に送られ、ブルガリアはその首と引き換えにドナウ・デルタベッサラビアを与えられた。

子のカラ・ケシクはチャカが西方に逃亡した後もジョチ・ウルスに留まるが、反乱に失敗してトクタに追放された。1301年ごろにブルガリアに流れ着き、シシュマン家の庇護下で略奪によって生計を立てた。

ボアル家系図

  • ジョチ(Jöči >朮赤/zhúchì,جوچى خان/jūchī khān)
    • ボアル(Bo’al >بوال/būāl)
      • タタル(Tatar >تاتار/tātār)
        • ノガイ(Noγai >نوقای/nūqāy)
          • チュケ(Čekke >جکه/jaka)
            • カラ・ケセク(Qara keseg >قارا کیساک/qārā kīsāk)
          • テケ(Tekke >تکه/taka)
          • トライ(Torai >تورای/tūrāy)

参考文献

  • C.M.ドーソン『モンゴル帝国史』6巻(佐口透訳注, 東洋文庫, 平凡社, 1979年)
  • 森安達也、今井淳子共訳編『ブルガリア 風土と歴史』(恒文社, 1981年)
  • I.ディミトロフ、M.イスーソフ、I.ショポフ『ブルガリア 1』(寺島憲治訳, 世界の教科書=歴史, ほるぷ出版, 1985年)
  • 赤坂恒明『ジュチ裔諸政権史の研究』(風間書房, 2005年)

関連項目

先代
スミレツ
ブルガリア皇帝
1299年 - 1300年
次代
テオドル・スヴェトスラフ

「チャカ (ブルガリア皇帝)」の例文・使い方・用例・文例

Weblio日本語例文用例辞書はプログラムで機械的に例文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「チャカ (ブルガリア皇帝)」の関連用語

チャカ (ブルガリア皇帝)のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



チャカ (ブルガリア皇帝)のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのチャカ (ブルガリア皇帝) (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
Tanaka Corpusのコンテンツは、特に明示されている場合を除いて、次のライセンスに従います:
 Creative Commons Attribution (CC-BY) 2.0 France.
この対訳データはCreative Commons Attribution 3.0 Unportedでライセンスされています。
浜島書店 Catch a Wave
Copyright © 1995-2025 Hamajima Shoten, Publishers. All rights reserved.
株式会社ベネッセコーポレーション株式会社ベネッセコーポレーション
Copyright © Benesse Holdings, Inc. All rights reserved.
研究社研究社
Copyright (c) 1995-2025 Kenkyusha Co., Ltd. All rights reserved.
日本語WordNet日本語WordNet
日本語ワードネット1.1版 (C) 情報通信研究機構, 2009-2010 License All rights reserved.
WordNet 3.0 Copyright 2006 by Princeton University. All rights reserved. License
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
「斎藤和英大辞典」斎藤秀三郎著、日外アソシエーツ辞書編集部編
EDRDGEDRDG
This page uses the JMdict dictionary files. These files are the property of the Electronic Dictionary Research and Development Group, and are used in conformance with the Group's licence.

©2025 GRAS Group, Inc.RSS