タール状便
別表記:タール便、タール状の便、タール状うんち「melena stool」
英語:melena stool
タールのような黒い色の大便(糞)の通称。黒色便とも呼ばれる。上部消化管や小腸といった、いわば消化器系の比較的上流の方で大量の出血があった場合、大腸を経て排泄される便がタール状便となって出てくる。すなわち、タール状便は消化器系に出血を伴う重大な疾患等が発生している可能性を示す。
なお、消化器系の疾患ではなく、単に摂取した食べ物の成分の影響により、一見タール便かと思われるような黒い便が排泄される場合もある。
直腸付近で多量の出血があった場合は血中のヘモグロビンが赤色を保ったまま便に含まれて出てくる。いわゆる「血便」はこのような血の赤色を含んだ糞便を指す。
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