た・べる【食べる】
読み方:たべる
[動バ下一][文]た・ぶ[バ下二]《尊敬語「たぶ」(四段)に対応する謙譲語》
1 食物をかんで、のみこむ。「生(なま)で—・べる」「ひと口—・べてみる」
2 暮らしを立てる。生活する。「なんとか—・べていくくらいの蓄えはある」
3
㋐「食う」「飲む」の謙譲語。いただく。食(とう)ぶ。
㋑「食う」「飲む」を、へりくだる気持ちをこめて丁寧にいう語。
「さかづきが—・べたいと申して参られてござる」〈虎明狂・老武者〉
「私は茶が嫌ひだから、これを—・べます」〈滑・浮世風呂・前下〉
[補説] 本来は上位者からいただく意。ありがたくいただいて食す意から、自己の飲食する行為をへりくだって言うようになり、さらに、「食う」をやわらげていう丁寧な言い方に変わった。現代語では「食う」に比べれば丁寧な言い方であるが、敬意はほとんどない。また、現代では一般に飲む行為には用いられない。
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