タイプIIアンチトロンビン欠乏症
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/03/07 07:49 UTC 版)
「アンチトロンビン」の記事における「タイプIIアンチトロンビン欠乏症」の解説
タイプIIアンチトロンビン欠乏症は、血中のアンチトロンビンのレベルは正常であるが、アンチトロンビンの活性が低下していることで特徴づけられる。当初は、アンチトロンビンのどの機能的活性が影響を受けるかによって、タイプII欠乏症を3つのサブグループ(IIa、IIb、IIc)に分類することが提唱されていた。 サブグループIIa - トロンビン、第Xa因子の不活性化の低下、ヘパリン親和性の低下。 サブグループIIb - トロンビン不活性化の低下、ヘパリン親和性は正常。 サブグループIIc - トロンビン、第Xa因子の不活性化は正常、ヘパリン親和性は低下。 改訂された分類システムでは、タイプII欠乏症は上述したタイプII PEに加え、変異によって反応部位が影響を受けるタイプII RS(reactive site)、ヘパリン欠乏部位が影響を受けるタイプII HBS(heparin binding site)の3つのサブグループへと分類されている。Plasma Coagulation Inhibitors Subcommitteeのメンバーによって収集が行われているアンチトロンビン変異データベースでは、現在ではタイプIIaの症例はタイプII PE、タイプIIbはタイプII RS、タイプIIcはタイプII HBSに分類されている。
※この「タイプIIアンチトロンビン欠乏症」の解説は、「アンチトロンビン」の解説の一部です。
「タイプIIアンチトロンビン欠乏症」を含む「アンチトロンビン」の記事については、「アンチトロンビン」の概要を参照ください。
- タイプIIアンチトロンビン欠乏症のページへのリンク