タイガーショベルノーズキャットフィッシュとは? わかりやすく解説

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タイガーショベルノーズキャットフィッシュ

(タイガーショベル から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/05/09 09:25 UTC 版)

タイガーショベルノーズキャットフィッシュ
分類
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 条鰭綱 Actinopterygii
: ナマズ目 Siluriformes
: ピメロドゥス科 Pimelodidae
: Pseudoplatystoma
: タイガーショベルノーズキャットフィッシュ P. fasciatum
学名
Pseudoplatystoma fasciatum
(Linnaeus, 1766)

タイガーショベルノーズキャットフィッシュ(学名:Pseudoplatystoma fasciatum )は、ナマズ目ピメロドゥス科に属する淡水魚アクアリウムにおいてはレッドテールキャットフィッシュと並ぶ南米産大型ナマズの人気種。別名には「タイガーショベル」、「タイガーショベルキャット」、「タイガーショベルノーズ」などがある。

レッドテールキャットフィッシュには形態、性質共に一見全く似ていないが、交雑個体が生ずる。

形態

体長は最大で約120 cmに達する。ショベルノーズキャットフィッシュに似た平たい頭部と、背面〜体側にかけてみられる虎縞状の模様が和名及びインボイスネームの由来である。腹部は白く、背面は灰色となり黒い網目状の縞模様が入る。

レッドテールキャットフィッシュが丸みを帯びた体型なのに対し、本種は細長い体型をしている。髭は6本で、脂鰭がある。平たく細長い体型は高速を発揮する遊泳力のためというより、強い水流の水底で押し流されないための適応とみられる。

生態

アマゾン川水系を中心に南米の熱帯域の河川に広く分布する。同水系の大半を占める濁っている水域にも、清澄な場所にも、また止水にも流水にもみられるが、他のナマズに比べ流水の水底に適応した生活をしている。夜行性。食性は捕食性の肉食である。

利用

食用魚

現地ではスルビン(Sorubim)と呼ばれ食用魚として重要な地位を占め、大量に漁獲、水揚げされ市場に並ぶポピュラーな魚である。

観賞魚

観賞魚として、ペットショップ等で10 cm程の幼魚がよく出回る。「タイガーショベルノーズ」とは一般的にはfasciatum種を指す名前であるが、tigrinum種などのPseudoplatystoma属のナマズがこの名前で区別せずに輸入されることもある。

本種はレッドテールキャットに比べると温和なので、同程度のサイズの魚となら混泳も容易。成長が早く、あっという間に60 cm程に達してしまうため、レッドテールキャット同様に最終的にはかなり大掛かりな設備が必要となる。驚いた時に突進する性質があるため、水槽が狭い場合はガラス面に吻をぶつけて怪我をしたり、水槽が破損するなどの事故を引き起こす場合もある。

なお、近年レッドテールキャットとの人工交雑個体「タイガーレッドテールキャットフィッシュ」が確認され、これも流通している。

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