ソーントン・ワイルダーとは? わかりやすく解説

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ワイルダー【Thornton Niven Wilder】


ソーントン・ワイルダー

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/05/31 14:47 UTC 版)

ソーントン・ワイルダーThornton Niven Wilder, 1897年4月17日 - 1975年12月7日)は、アメリカ合衆国劇作家小説家。アメリカ演劇史における代表的劇作家の1人とみなされている。

生涯

ウィスコンシン州マディソンに生まれる。父親は新聞の編集者で、領事として香港上海に赴任したため、1911年から12年まで、中国でイギリス系とドイツ系のミッションスクールに通った。のちアメリカのイェール大学に進学し、さらに考古学の勉強のためローマのアメリカン・アカデミーに留学した。学業を終えてからは、ニュージャージー州のローレンスヒルでフランス語の教師になっている。

小説『サン・ルイ・レイの橋』(The Bridge of San Luis Rey, 1928年)でピューリッツァー賞を受賞した。同年、1幕劇集の『平静を乱した天使』(The Angel That Troubled the Waters and Other Plays)を出版する。

戯曲『わが町』(1938年)で2度目の、『危機一髪』(1943年)で3度のピューリッツァー賞を受賞する。1957年にはドイツ書籍協会平和賞を受賞した。

1955年、ハーバード大学教授となる。

主要な作品(上記以外)

  • 長い長いクリスマスディナー(The Long Christmas Dinner, 1931年)
  • ヨンカーズの商人(The Merchant of Yonkers, 1938年)
  • 危機一髪(The Skin of Our Teeth, 1942年)
  • 結婚仲介人(The Matchmaker, 1954年)
  • テオフィリス・ノース(Theophilus North, 1973年) - 日本語訳は『ミスター・ノース』

主な日本語訳

  • 『サン・ルイス・レイ橋』 松村達雄訳、岩波文庫、1951年、復刊1987年
  • 『わが町』 鳴海四郎訳、早川書房・ハヤカワ演劇文庫(新版)、2007年
  • 『わが町』 額田やえ子訳、劇書房、2001年(新版)
  • 『第八の日に』 宇野利泰訳、早川書房、1977年
  • 『ソートン・ワイルダー一幕劇集』 時岡茂秀訳、劇書房、1978年
  • 『ミスター・ノース』 村松潔訳、文藝春秋、1989年
  • 『ソーントン・ワイルダー戯曲集』 新樹社(全3巻)、1995年
    • 1 わが町(鳴海四郎訳)、2 危機一髪(水谷八也訳)、3 結婚仲介人(水谷八也訳)
  • 『三月十五日 カエサルの最期』 志内一興訳、みすず書房、2018年


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