ソング・サイクルとは? わかりやすく解説

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ソング・サイクル

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/09/27 05:12 UTC 版)

『ソング・サイクル』
ヴァン・ダイク・パークススタジオ・アルバム
リリース
ジャンル ポップ
レーベル ワーナー・ブラザース・レコード
プロデュース レニー・ワロンカー
専門評論家によるレビュー
  • All Music Guide link
  • Rolling Stone link
ヴァン・ダイク・パークス アルバム 年表
ソング・サイクル
(1968年)
ディスカヴァー・アメリカ
(1972年)
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ソング・サイクル(Song Cycle)は、ヴァン・ダイク・パークス1968年にリリースしたアルバムである。込められた壮大な野心、つぎ込まれた法外な予算、そして全くふるわなかった売り上げで有名である。

型にはまらない楽曲構成を作り上げて、アメリカ固有の音楽要素を追い求めている。対して個々の楽曲には、南カリフォルニアの様々な地域が描かれている。タイトルは、アルバムの内容を表す、連作歌曲から取られている。

レニー・ワロンカーによるプロデュース作品である。彼の監修の下で通常生じうる予算の限界が取り払われて、ヴァン・ダイク・パークスの音楽家としての才能を遺憾なく発揮する場を得られた。このアルバムでは、初期の8トラック録音を使っている。

発売後には、一定の評価こそ得られたものの、売り上げは芳しくなかった。そこでワーナー・ブラザース・レコードは、新聞と雑誌に全面広告を掲載した。そこには、『この「最優秀レコード」によって、35,509ドルの損失が生じた。(まいったね)』と記されていた。さらには、既に購入した人はがすり減るほどに聞き潰しているだろうから、新しい盤2枚と交換するとも書かれていた。そのうちの1枚を使って「友人を教育する」ためにも。

このアルバムに影響を受けたと公言する音楽家は多い。プロデューサーで作曲家でもあるジム・オルークも、そのひとりである。

1998年には、ヴァン・ダイク・パークス監修の下でリマスターが行われ、イギリスのライコから、ボーナストラックとして1970年発売のシングル曲であるThe Eagle And Meを加えたCDが発売された。

2007年には、本来の楽曲のみを日本独自のリマスターを行ったCDが発売された[1]

2008年には、5.1chサラウンドを使ったDVD-Audioの計画を発表している[2]

曲目

Side 1
  1. ヴァイン・ストリート - Vine Street (Randy Newman)
  2. パーム・デザート - Palm Desert (Van Dyke Parks)
  3. 未亡人の散歩 - Widow's Walk (Van Dyke Parks)
  4. ローレル・キャニオン・ブルヴァード - Laurel Canyon Blvd (Van Dyke Parks)
  5. オール・ゴールデン - The All Golden (Van Dyke Parks)
  6. ヴァン・ダイク・パークス - Van Dyke Parks (Public Domain)
Side 2
  1. パブリック・ドメイン - Public Domain (Van Dyke Parks)
  2. ドノヴァンズ・カラーズ - Donovan's Colours (Donovan Leitch)
  3. アティク - The Attic (Van Dyke Parks)
  4. ローレル・キャニオン・ブルヴァード - Laurel Canyon Blvd (Van Dyke Parks)
  5. バイ・ザ・ピープル - By The People (Van Dyke Parks)
  6. ポプリ - Pot Pourri (Van Dyke Parks)

出典・脚注

外部リンク




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