セントルイス級防護巡洋艦とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 固有名詞の種類 > 製品 > 武器・装備 > 兵器 > アメリカ合衆国の巡洋艦 > セントルイス級防護巡洋艦の意味・解説 

セントルイス級防護巡洋艦

(セントルイス級重巡洋艦 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/01/07 02:16 UTC 版)

セントルイス級防護巡洋艦
基本情報
艦種 防護巡洋艦
命名基準 都市名
前級 デンバー級防護巡洋艦
要目
排水量 9,700トン
全長 426.6 ft
最大幅 66 ft
吃水 24.10 ft
最大速力 22 ノット
乗員 673名
テンプレートを表示

セントルイス級防護巡洋艦(St. Louis class protected cruisers)は、アメリカ海軍が建造した防護巡洋艦の艦級。3隻が建造された[1][2]

概要

前後の甲板及び舷側に50口径152mm砲を14基装備した。他に副砲として舷側に50口径76mm砲を18基、47mm砲を12基、37mm砲を4基備えていた。これらの兵装はペンシルベニア級装甲巡洋艦と類似点が多い。機関は、16基の石炭ボイラーで2台の3段膨張式4気筒型のレプシロ蒸気機関を駆動する2軸推進で、21000馬力を発揮した[3]。速力は計画では25ノットの予定であったが、実際は22ノット程度であった[2]。石炭は当初650トンを搭載できた。装甲は同時期に建造された装甲巡洋艦に類似した構造でハーヴェイ鋼が使用されたが、ペンシルベニア級巡洋艦ほどは厳重ではなかった[4]。機関部や152mm主砲などは102mmのベルト状に装甲された。司令塔には127mmの装甲が使用されたが、甲板部の装甲は76mmであった。

就役後の改装

1911年に37mm砲と機関銃が撤去された。また47mm砲も4基のみが礼砲用として残された物以外は撤去された。その残された47mm砲も第一次世界大戦の間に全て撤去された[3]。2基の主砲も撤去され、対空砲が増設された[5][6]。石炭の搭載量は650トンから1650トンまで増やされた[1]

戦歴

第一次世界大戦に参加したが、兵員の輸送任務や船団護衛の任務に従事したのみで3隻とも実戦に参加する機会は無かった。セントルイスはロンドン海軍軍縮会議のためにスクラップとなった。チャールストンも同様にロンドン海軍軍縮会議のために退役したが、その船体は防波堤として再利用された。ミルウォーキーは1917年1月にカリフォルニア州ユーレカの海岸で座礁し、その後嵐によって船体が破損して失われた。

同型艦

出典

[脚注の使い方]
  1. ^ a b Gardiner and Chesneau, p. 149
  2. ^ a b Friedman, p. 44-51, 464-465
  3. ^ a b Ships' Data, U.S. Naval Vessels, 1911”. US Navy Department. pp. 36-43 (1912年). 2016年2月8日閲覧。
  4. ^ DiGiulian, Tony, 6"/50 Mark 6 and Mark 8 USN guns at NavWeaps.com
  5. ^ DiGiulian, Tony, later 3"/50 USN guns at NavWeaps.com
  6. ^ Ships' Data, U.S. Naval Vessels”. US Navy Department. pp. 46-53 (1921年7月1日). 2016年2月10日閲覧。

外部リンク





固有名詞の分類


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「セントルイス級防護巡洋艦」の関連用語

セントルイス級防護巡洋艦のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



セントルイス級防護巡洋艦のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのセントルイス級防護巡洋艦 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS