セドナの軌道
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/12 08:59 UTC 版)
「ネメシス (仮説上の恒星)」の記事における「セドナの軌道」の解説
太陽系外縁天体のセドナは非常に細長い異常な楕円軌道を描いており、太陽からの距離は76 auから883 auにまで変化する。軌道を1回公転するには約10,500年を要する。セドナの発見者であるマイケル・ブラウンは、科学雑誌ディスカバー誌(英語版)の記事で「セドナはそこにあるべきではない」とセドナの位置は推論に反しているように見えると述べており、また「セドナを今いる場所に位置させる方法はない。太陽の影響を受けるほど接近しないが、他の恒星の影響を受けるほど太陽から遠く離れているわけでもない。」と述べている。したがって、ブラウンは目には見えない巨大な天体がセドナの異常な軌道の原因であると仮定した。そして、この一連の調査によって最終的にプラネット・ナイン仮説が導き出された。 ブラウンは、数十億年前に太陽の近くを通過した1個以上の伴星ではない恒星がセドナを現在の軌道に引き寄せた可能性があると述べている。2004年に、Scott J. Kenyonはセドナの軌道データの分析とかつて近くを通過した恒星のコンピューターモデリングからこの説明を助成させている。
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