スルガ銀行ゆうちょ専用支店
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2012/11/06 14:38 UTC 版)
スルガ銀行ゆうちょ専用支店(スルガぎんこうゆうちょせんようしてん)は、静岡県沼津市に本店を置くスルガ銀行が設置するインターネット専用支店の一つ。
支店コードは、180。
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概要
スルガ銀行の従来から存在するインターネット支店とは異なり、当店はゆうちょ銀行(以下、ゆうちょ)と銀行代理業を締結し、ゆうちょでは現状取扱が行われていない住宅ローン(フラット35など住宅金融支援機構提携融資を含む)・カードローンなど消費性ローン商品の相談・申し込みを、ゆうちょの媒介で申し込みを取り次ぎさせる形態に特化した支店となっている。代理業として窓口で取扱を行う直営店は一部の母店のみで、出張所・郵便局貯金窓口では取扱が行われていないが、カードローン「したく」に限ってはメールオーダー用のパンフレット兼申込書が常備されている。
なお、ゆうちょ職員は申し込みの媒介を行うだけであり、融資の可否についての判断や助言などは出来ない。また、契約成立後は全てゆうちょ専用支店の普通預金口座への返済や、電話オペレータによる手続・取引となる。住宅ローンについては申し込み希望者個人の信用情報や物件の詳細な情報を取得して審査などの手続きを進める必要がある為、事前にゆうちょ専用支店へ来店前に問い合わせを行うとスムーズに進むとされる。
取扱商品
取扱商品自体はスルガ銀行のネットバンク支店やダイレクトバンク支店のローン商品とほぼ同等であるが、貸出金利は銀行代理業者であるゆうちょ銀行へのインセンティブ支払などのコストを反映させているため、僅かに上乗せされている。
普通預金口座
当店のローン商品の契約が成立し、利用開始となると当店の普通預金口座が開設され、キャッシュカード(「したく」の場合はローンカード一体型キャッシュカード)を用いて普通預金口座へ返済資金を入金することになる。ゆうちょ銀行の通常預金口座から自動払い込み(口座振替)による返済は不可である。独自のサービスとして、銀行営業日の8時45分から17時59分までの時間帯はゆうちょATMでの引出手数料が一律無料(預け入れは時間外においても無料)であること、ゆうちょ任意の指定日にゆうちょの通常預金から指定額をゆうちょ専用支店の普通預金へ振替を行う「スウィングサービス」があり、これを活用することで実質的にゆうちょの預金をATMで出金させて預け替えるることなくローンの返済資金に充当することが出来る。
当店の普通預金についてはSURUGA VISAデビットカードの発行は出来ないが、マイ支店とほぼ同等のサービス内容となっており、ゆうちょでは個別に不可としている場合の給与振込の受け取りや口座振替、自行(スルガ銀行)口座宛ての振込などオールマイティーに利用できる。スルガ銀行のウェブコンシェルジュやインターネットバンキング・モバイルバンキングの利用は、一部の制限はあるものの可能であるが、テレホンバンキングの利用は出来ない。
取扱拠点
原則として、首都圏・愛知県・関西圏のゆうちょ銀行直営店の一部、約82店舗の窓口で扱うが、ネットからの資料請求等による申込も可能。
その後、ほぼ全国の直営店舗へ取扱いが拡大している。
支店設置の経緯
日本郵政公社の民営化によって郵便貯金がゆうちょ銀行となったのに伴い、ゆうちょは地方銀行との銀行代理業形態による仲介で相手銀行のローン商品の取扱を民営化以前から目論んでいたが、民業圧迫と言うことで横浜銀行を筆頭とした地銀協加盟行のほとんどが拒絶感を示した。しばらく進展はされなかったが、2007年にスルガ銀行がゆうちょとの提携に手を上げることになり、申し込み業務をゆうちょで行える形態を整備し、2008年5月12日に営業開始となった。
スルガ銀行は1998年よりソフトバンク(現:ダイレクトバンク)支店などの開設により営業エリアを全国に拡大していたが、ゆうちょ専用支店の銀行代理業締結により、全国のゆうちょ銀行直営店窓口で対面による個人向けローンの取扱拠点を一挙に整備した事になった。
なお、郵政民営化法成立以前では民営化後早期に自前で個人向けローン(総合口座担保自動融資は除く)事業に参入するものと見られていたが、民営化後から現在まで2007年9月30日時点の郵便貯金と同等のサービスを継承してるに過ぎない状態が続いている。
所在地
支店(事務拠点)所在地は、スルガ銀行の他のインターネット専用支店が置かれている静岡県長泉町スルガ平の本部拠点ではなく、東京都中央区晴海一丁目8番10号晴海アイランドトリトンスクエアオフィスタワーX棟43Fに置かれている。同所での対面取引は行われていない。
関連項目
外部リンク
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