スラウェシ島(セレベス)のアルフール族(トラジャ族)の神話
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「バナナ型神話」の記事における「スラウェシ島(セレベス)のアルフール族(トラジャ族)の神話」の解説
スラウェシ島(植民地時代の名称はセレベス)の神話。アルフル族は『「イスラム教徒ではない人」=「森の人」』と言う意味の総称であり、個別の族名では「トラジャ族」が同様の神話を伝えている。 初め天と地の間は近く、人間は、創造神が縄に結んで天空から垂し下してくれる贈物によって命を繋いでいたが、ある日、創造神は石を下した。我々の最初の父母は、「この石をどうしたらよいのか。何か他のものを下さい」と神に叫んだ。神は石を引き上げてバナナを代りに下して来た。我々の最初の父母は走りよってバナナを食べた。すると天から声があって、「お前たちはバナナを選んだから、お前たちの生命はバナナの生命のようになるだろう。バナナの木が子供をもつときには、親の木は死んでしまう。そのようにお前たちは死に、お前たちの子供たちがその地位を占めるだろう。もしもお前たちが石を選んだならば、お前たちの生命は石の生命のように不変不死であったろうに。
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