スターリングラードの凶賊
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スターリングラードの凶賊 | |
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漫画:スターリングラードの凶賊 | |
作者 | 速水螺旋人 |
出版社 | 白泉社 |
掲載誌 | 楽園 Le Paradis |
レーベル | 楽園コミックス |
発表号 | 2022年第38号[1] - 2025年第47号[2] |
巻数 | 全2巻 |
話数 | 全10話 |
テンプレート - ノート | |
プロジェクト | 漫画 |
ポータル | 漫画 |
『スターリングラードの凶賊』(スターリングラードのきょうぞく)は、速水螺旋人による日本の漫画。『楽園 Le Paradis』(白泉社)にて、第38号(2022年2月28発売)から第47号(2025年2月28日発売)まで連載された。 スターリングラード攻防戦が始まる1942年6月から終わって1か月後の1943年3月までの物語であり、作中の年月が各話タイトルとなっている。2巻の話間に、各話時系列に沿った作者によるスターリングラードの解説のページが挟まる。
あらすじ
1942年から1943年、独ソ戦中のスターリングラード。美少年拳銃使いのルスランカと東洋人詐欺師のトーシャが、祖国や大義のために戦うわけでもないならず者として、依頼を受けたり戦火に巻き込まれたりしながら駆け回る、敵味方入り乱れるガンアクション。
登場人物
- ルスランカ
- 二丁拳銃でトカレフを操る腕の立つ拳銃使い。金髪の自他ともに認める美少年。ママイに本来依頼された人間ではないが成り行きでトーシャと協力するようになる。ロシアの農村出身でNKVDを嫌う。幼少期に公爵令嬢に銃の腕を仕込まれているが後に決別、公爵令嬢がスターリングラードで生きていることを知り復讐を狙う。
- トーシャ
- 東洋人の詐欺師。銃の腕はないが口八丁手八丁で嘘が上手い。語学に堪能であり、その時その時に都合のいい国の人間を詐称する。移送中の囚人としてNKVDに殺されかけたところ、機転によりルスランカと協力し難を逃れ、他に行く場所もないので十字路砦にしばらく居座る。トシヤと名乗るがかつての友人の名で偽名であり、トーシャと呼ばれるようになる。FAI側のアナキストとしてスペイン内戦に従軍した経験がある。
- ママイ
- 十字路砦の世話役の一人。ルスランカの雇い主であり、ルスランカとトーシャに様々な依頼をする。よく何かを食べており太っている。
- 公爵令嬢
- 公爵令嬢と名乗る、左目に眼帯を付けている老婆。スターリングラードにてナチス・ドイツ軍に協力し暗躍する。美しく銃の才能があるルスランカに執着し、幼少期から拳銃使いとして仕込むが後に決別する。1918年時点ではサンクトペテルブルクに住む公爵家の令嬢であった。
- 火打石
- 公爵令嬢が現在連れている拳銃使いであり、公爵令嬢に認められることを望む。モーゼルを操る。褐色の肌に黒い髪を持ちツィガーンだと言われるが、孤児院育ちで親を知らないため不明。ソ連軍に志願するが後にドイツ軍の捕虜となる、その時に公爵令嬢に出会う。
用語
- 十字路砦
- ならず者のための宿屋。諸国のならず者が出入りする政府に秘密の根城。石臼と名乗る老人が主人となり、その下に数人の世話役がいる。砦内での暴力沙汰は禁じられている。後にドイツのものでもソ連のものでもない地として、スターリングラード郊外の難民村の中に引っ越す。
書誌情報
- 速水螺旋人『スターリングラードの凶賊』 白泉社〈楽園コミックス〉、全2巻
- 2023年9月29日発売[3]、ISBN 978-4-592-71228-2
- 2025年4月30日発売[4]、 ISBN 978-4-592-71256-5
脚注
注釈
出典
- ^ “楽園 Le Paradis 第38号”. 白泉社. 2025年4月30日閲覧。
- ^ 速水螺旋人 [@RASENJIN] (2025年2月28日). "「楽園 Le Paradis」47号発売中です。東部戦線ウエスタン「スターリングラードの凶賊」はいよいよ最終話。". X(旧Twitter)より2025年4月30日閲覧。
- ^ “スターリングラードの凶賊 1”. 白泉社. 2025年4月30日閲覧。
- ^ “スターリングラードの凶賊 2”. 白泉社. 2025年4月30日閲覧。
関連項目
外部リンク
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