ジュニア・コルトとは? わかりやすく解説

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ジュニア・コルト

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/01/28 16:36 UTC 版)

ジュニア・コルト(コルト .25オート)
ジュニア・コルト(コルト .25オート)
種類 自動拳銃
製造国 スペイン アメリカ合衆国
設計・製造 アストラ社/コルト
仕様
口径 .25口径(0.25インチ 6.35mm)
銃身長 58.4 mm
使用弾薬 .25ACP弾
装弾数 6+1発
作動方式 シングルアクションストレートブローバック、ハンマー撃発方式
全長 111.8 mm
重量 368 g
歴史 
製造期間 1958年 - 1968年(アストラ社)
1970年 - 1974年(コルト社)
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ジュニア・コルト (: Junior COLT) は、アメリカ銃器メーカーであるコルト (Colt Patent Firearms) 社がスペインで生産して輸入販売し、後に自社生産した自動拳銃である[1]

本銃はジュニア・コルトのほか、コルト・ジュニア (COLT Junior)、コルト.25オート (COLT .25 Auto) などさまざまな名称で呼ばれ、一般的にはコルト・ベストポケットと並び、.25オート (.25 Auto) の名称で知られる。

本項では「ジュニア・コルト」と呼称する。

概要

本銃のオリジナル名はアストラ 2000 (Astra 2000 / Astra M2000(後にアストラ・カブ (Astra Cub)と改名して販売) で、スペインのアストラ社 (Astra-Unceta y Cia SA) により開発・製造されたものであり、同社の小型拳銃、アストラ 200 (Astra 200 / Astra M200)を改良したものであった[注 1]

護身用として広く用いられた小型拳銃であるベスト・ポケットが生産を終了した後、コルト社はそれに代わるものとして1958年よりアストラ社にM2000をコルトブランドに仕様変更させたものを生産させて輸入し、引き続きベスト・ポケットの流通ラインにて販売した。輸入総数は64,000丁余りである。

アメリカでは1968年に輸入銃器への法的規制(Gun Control Act of 1968(GCA or GCA68)(英語版)が行なわれたため、スペインからの輸入が不可能となり、コルト社は1970年より仕様を多少変更してアメリカ国内での製造に切り替え、コルト社純粋の製品として1974年まで生産した。

構成

.25口径(0.25インチ)の.25ACP弾を使用し、6発+1発のストレートブローバック、ハンマー方式の小型拳銃である[1]

外見は設計の源流を同じくするコルト・ベスト・ポケットもしくはFN ブローニング・ベビーに近く、銃把(グリップ)部がやや長いものの全長や総重量はほぼ同じだが、露出ハンマー型になり、マニュアルセフティもトリガーガードの付け根に移動し、ベスト・ポケットにくらべて少し無骨なデザインとなっている。内部機構も同じストレートブローバック方式であるが、撃発方式はストライカー方式(銃に内蔵された撃針によって発火させる方式)ではなく、撃針を外部の撃鉄(ハンマー)が叩いて撃発するオーソドックスな方式である[1]

なお、スライドとバレル、マガジン他を交換して.22ショート弾(英語版)を使用できるコルト社公式のコンバージョンキットも販売された[2]

脚注・出典

注釈

  1. ^ アストラ 200はベルギーのFN ポケット・モデル M1906のコピー品で、アメリカでも“アストラ・ファイアキャット(Astra Firecat) ”の名称で1967年まで販売されていた。

出典

  1. ^ a b c 小林宏明 著、長崎有 編『こんなにスゴい! 銃のしくみ』株式会社 学研パブリッシング、2015年3月19日、12-13頁。ISBN 978-4-05-406112-5 
  2. ^ Junior Conversion Unit 22 Short MFG: 1968”. OLD COLT. 2023年1月13日閲覧。

参照元

関連項目

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