ジャック・ブーランジェ
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ジャック・ブーランジェ、本名ジャック=ロマン・ブーランジェ(Jacques-Romain Boulenger, 1870年 - 1944年)は、フランスの作家、文芸批評家、文学史家、ジャーナリスト。
生涯
フランス国立古文書学校の出身者であり、『16世紀研究誌』(前身は『ラブレー研究誌』)の共同創刊者のひとりである。また彼は、ジャン・リヴァン(Jean Rivain)、ウジェーヌ・マルサン(Eugène Marsan)らとともに『思想・書物批評』誌(Revue critique des idées et des livres)の協力者にもなっていた。
中世文学とルネサンス文学の専門家で、円卓の騎士の翻案を手がけたほか、ガリマール出版社のプレイヤード叢書ではフランソワ・ラブレーの全集を手がけた。また、1911年にはルイ14世の大御世に関する歴史的な総括を上梓した。
ブーランジェはフランスの詩人たちをテーマにした文芸批評を多数出版しており、研究の対象となった詩人にはエミール・アンリオ(Émile Henriot)、マルスリーヌ・デボルド=ヴァルモール(Marceline Desbordes-Valmore)、ノストラダムス、ジェラール・ド・ネルヴァル、ポール=ジャン・トゥレ(Paul-Jean Toulet)らがいる。
作家としての創作活動には、小説である『双面の鏡』(Le Miroir à deux faces, 1928年)、『アダムとエヴァ』(Adam et Ève, 1938年)、短編の『晩と群島』(Les Soirs de l'archipel)、『我が女料理人の小話』(Contes de ma Cuisinière, 1935年)などがある。
ジャック・ブーランジェ(Jacques Boulenger)
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「ノストラダムス関連人物の一覧」の記事における「ジャック・ブーランジェ(Jacques Boulenger)」の解説
フランソワ・ラブレーの研究で知られる文学者。彼の著書『ノストラダムス』(1933年)は、伝説的要素が排斥しきれていない憾みはあるものの、一定の評価はなされている。1943年に『ノストラダムスとその予言』(Nostradamus et Ses Prophéties)と改題して再版された。日本では最も早い段階に属する渡辺一夫によるノストラダムスの紹介では、このブーランジェの著書が参考文献の一つになった。
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