ジャスミンラクトンとは? わかりやすく解説

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ジャスミンラクトン

分子式C10H16O2
その他の名称ジャスミンラクトン、δ-ジャスモラクトン、δ-Jasmolactone、Jasmin lactoneJasmine lactone、Tetrahydro-6-[(Z)-2-pentenyl]-2H-pyran-2-one
体系名:テトラヒドロ-6-[(Z)-2-ペンテニル]-2H-ピラン-2-オン


ジャスミンラクトン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/11/05 23:31 UTC 版)

ジャスミンラクトン
Jasmine lactone
識別情報
PubChem 5352626
特性
化学式 C10H16O2
モル質量 168.23 g mol−1
外観 無色ないし淡黄色の液体
沸点

248 °C, 521 K, 478 °F

危険性
引火点 155℃[1]
関連する物質
関連する異性体 C10H16O2を参照
関連物質 γ-ジャスモラクトン
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。

ジャスミンラクトンは、化学式C10H16O2で表されるラクトンの一種である。

香料

天然にはジャスミン精油の主成分として0.5~1.5%ほど含まれるほか、ガーデニアハニーサックルチューベローズの精油からも見出されている。ジャスミンやスズランなどフローラル調調合香料に使われるほか、モモ、アプリコットココナッツなどのフレーバーにも使用される。1990年代前半から、日本ゼオンにより工業生産が行われている[1]

構造

側鎖二重結合の形状による幾何異性体と、環内の不斉炭素原子による光学異性体が存在する。幾何異性体は天然、合成ともcis体となる。光学異性体では、ジャスミン油では(-)(R)体、チューベローズ油では(+)(S)体を採るが、(-)(R)体の方が香りが強い[1]

脚注

  1. ^ a b c (印藤 2005, p. 463)

参考文献

  • 印藤元一 『合成香料 化学と商品知識』化学工業日報社、2005年。ISBN 4-87326-460-X 

関連項目

  • γ-ジャスモラクトン - 本物質に次いで、ジャスミン油の主香成分として1978年に発見された。ジャスミンラクトンがδ-ジャスモラクトンとも呼ばれることから、頭にγを付けることが慣例となっている。


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