シュレーダー‐てい【シュレーダー邸】
シュレーダー邸
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/10/12 14:04 UTC 版)
| |||
---|---|---|---|
![]() シュレーダー邸 | |||
英名 | Rietveld Schröderhuis (Rietveld Schröder House) | ||
仏名 | Rietveld Schröderhuis (Maison Schröder de Rietveld) | ||
登録区分 | 文化遺産 | ||
登録基準 | (1),(2) | ||
登録年 | 2000年 | ||
公式サイト | 世界遺産センター(英語) | ||
地図 | |||
![]() | |||
使用方法・表示 |
リートフェルトのシュレーダー邸は、オランダのユトレヒト市内にあり、1924年に、オランダ人建築家ヘリット・リートフェルトによって設計された住宅である。デ・ステイル建築を代表する作品で、世界遺産に登録されている。
概要
夫を亡くしたシュレーダー夫人(トゥルース・シュレーダー・シュラーダー)と3人の子供たちのために建てられた。
モンドリアンの抽象画を建築化したかのような外観で、白・灰の面と黒・赤・黄・青の線によって構成されている。これは1917年に発表された「赤と青のいす」の造形原理を発展させたものである。
鉄筋コンクリート造では高価になるため、壁を漆喰塗りの煉瓦造とし、床と屋根は木造である。補助材としてI型鋼とコンクリート(バルコニー部分)が使われている[1]。
1階にはスタジオ、書斎、台所、家事室、メイド室がある(リートフェルトは1932年まで1階を借りて仕事場にしていた)。2階は居間、夫人の寝室、息子の部屋、娘2人の部屋があるが[2]、間仕切りは可動式で、移動させると1つの広い部屋として使うことができるようになっている。これは夫人のアイディアによるという[1]。
シュレーダー夫人は1985年に亡くなるまで、この邸宅で生活を送った。現在では、Bertus Mulderによって修復が行われ、ミュージアムとして訪問者のために開放されている。
2000年に、建築分野の現代の運動の証の1つとして見なされ、ユネスコの世界遺産に登録された。
日本語資料
- 『シュレーダー・ハウス ― 建築家 リートフェルト』宮本和義[写真]栗田仁[文]、バナナブックス、2005年
- 山縣洋『オランダの近代建築』(丸善、1999年)
注釈
登録基準
この世界遺産は世界遺産登録基準のうち、以下の条件を満たし、登録された(以下の基準は世界遺産センター公表の登録基準からの翻訳、引用である)。
- (1) 人類の創造的才能を表現する傑作。
- (2) ある期間を通じてまたはある文化圏において、建築、技術、記念碑的芸術、都市計画、景観デザインの発展に関し、人類の価値の重要な交流を示すもの。
外部リンク
固有名詞の分類
- シュレーダー邸のページへのリンク