ベームスター干拓地とは? わかりやすく解説

ベームスター‐かんたくち【ベームスター干拓地】

読み方:べーむすたーかんたくち

Droogmakerij de Beemsterオランダ西部ノルトホラント州の町ベームスターにある同国初の干拓地17世紀初めに風車によって排水され完成した南東部中心に花卉(かき)園芸が盛ん。現在も整然と碁盤目状整備され干拓当初景観残っている。1999年世界遺産文化遺産)に登録された。


ベームスター干拓地

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/10/12 04:56 UTC 版)

ドゥローフマーケライ・デ・ベームステル(ベームスター干拓地)
オランダ
1869年のベームスターの地図。干拓当時の区画がはっきりとわかる
英名 Droogmakerij de Beemster (Beemster Polder)
仏名 Droogmakerij de Beemster (Polder de Beemster)
登録区分 文化遺産
登録基準 (1), (2), (4)
登録年 1999年(ID899)
公式サイト 世界遺産センター(英語)
地図
使用方法表示

ベームスター干拓地は、オランダ北西部北ホラント州の都市ベームスターにある、1612年から1617年に工事が行われた干拓地。オランダ初の干拓地であり、以降の干拓工事にも影響を与えた。

元々は、オランダ東インド会社の海外派遣の食糧確保を目的として、農地の創出を企図したものであり、風車を利用して水を排出した。実際に農地として使われ始めたものの、排水の不十分さが原因で、一度は牧草地に転用された。後に排水技術の向上などによって土地が改善し、現在では温室を使った園芸農業なども営まれている。

ベームスターの中心である中央ベームスター、耕作地として発展した北ベームスターと西ベームスター、園芸農業が盛んな南東ベームスターの四区画に分かれる(もとは南東ベームスターが南と東に分かれていたので五区画)。建物や農地のレイアウトは十分に計画されたものであり、整然とした文化的景観を作り出している。

その歴史的意義と、17世紀以来の景観がいまなおよく保たれていることから、ユネスコ世界遺産に登録された(ID899)。

位置

登録基準

この世界遺産は世界遺産登録基準のうち、以下の条件を満たし、登録された(以下の基準は世界遺産センター公表の登録基準からの翻訳、引用である)。

  • (1) 人類の創造的才能を表現する傑作。
  • (2) ある期間を通じてまたはある文化圏において、建築、技術、記念碑的芸術、都市計画、景観デザインの発展に関し、人類の価値の重要な交流を示すもの。
  • (4) 人類の歴史上重要な時代を例証する建築様式、建築物群、技術の集積または景観の優れた例。



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