シグナル理論へ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/02/11 18:18 UTC 版)
「ハンディキャップ理論」の記事における「シグナル理論へ」の解説
本説は1975年に発表されたが厳密な理論モデルの形でないうえ擬人化された表現だったため、全く受け入れられなかった。1978年にリチャード・ドーキンスとジョン・クレブスは動物の発する行動が、単なる情報伝達ではなく操作的なものであると主張した。ザハヴィはこれに対して、操作的であるならその操作を回避したり逆手にとって利用するような形質が発達するはず(進化的軍拡が起きるはず)だと指摘した。1980年代後半にはハンディキャップ理論を支持する論文が出はじめたが、決定打となったのは1990年にドーキンスの教え子でもあるアラン・グラフェンがコンピューターシミュレーションでハンディキャップを理論モデルとして提示し、成立する可能性を立証したことである。その後、ジョン・メイナード=スミスは死去の直前にこれらのアイディアを整理、拡張して動物の発する信号全般を扱ったシグナル理論を提唱した。
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