シェナンゴ郡 (ニューヨーク州)とは? わかりやすく解説

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シェナンゴ郡 (ニューヨーク州)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/06/22 09:27 UTC 版)

ニューヨーク州シェナンゴ郡
郡のニューヨーク州内の位置
州のアメリカ合衆国内の位置
設立 1798年3月15日
郡庁所在地 ノーウィッチ
面積
 - 総面積
 - 陸
 - 水

2,328 km2 (899 mi2)
2,318 km2 (895 mi2)
10 km2 (4 mi2), 0.48%
人口
 - (2010年)
 - 密度

50,477人
21.7人/km2 (56人/mi2)
標準時 東部: UTC-5/-4
ウェブサイト www.co.chenango.ny.us

シェナンゴ郡: Chenango County)は、アメリカ合衆国ニューヨーク州の中央部に位置するである。2010年国勢調査での人口は50,477人であり、2000年の51,401 人から1.8%減少した[1]郡庁所在地はノーウィッチ市(人口7,190人[2])であり、同郡で人口最大の都市でもある。郡名はオナイダ族インディアンの言葉で「大きなアメリカオニアザミ」を意味している。

歴史

1683年にニューヨーク植民地で郡が作られたとき、現在のシェナンゴ郡地域はオールバニ郡に属していた。これは巨大な郡であり、ニューヨーク州北部とバーモント州の全てを含んでおり、さらに理論的には西の太平洋岸まで広がっていた。1766年7月3日に、カンバーランド郡を分離し、1770年3月16日にグロスター郡を分離したが、どちらも現在はバーモント州に含まれている。

1772年3月12日、オールバニ郡の残りが3つに分割され、1つはオールバニ郡の名前で残った。1つは西部に作られたトライアン郡だった。トライアン郡の東部境界は現在のスケネクタディ市の西約5マイル (8 km) にあり、アディロンダック山地の西側と、デラウェア川西支流より西の領域を含んでいた。トライオン郡に指定された地域には現在のニューヨーク州37郡が入っている。ニューヨーク植民地総督のウィリアム・トライアンに因んで名付けられた。

1776年に先立つ年に、トライアン郡のロイヤリストは大半がカナダに逃亡した。1784年、アメリカ独立戦争を終わらせた条約締結に続いて、トライアン郡はモンゴメリー郡に改名された。これは独立戦争時の将軍リチャード・モントゴメリーに因む命名だった。モントゴメリーはカナダで数か所を占領した後、ケベック市攻略中に戦死した。憎まれたイギリスの総督に代わる命名だった。

1788年にオナイダ族インディアンから譲渡されたユナディラ川西の20郡区。クリントン購入と呼ばれる

1789年、モンゴメリー郡からオンタリオ郡が分離した。このときのオンタリオ郡は現在の領域よりもかなり広かった。現在のアリゲイニー郡カタラウガス郡シャトークア郡エリー郡ジェネシー郡モンロー郡ナイアガラ郡オーリンズ郡スチューベン郡ワイオミング郡イェーツ郡の全体と、スカイラー郡ウェイン郡の一部が含まれていた。

1791年、モンゴメリー郡からハーキマー郡タイオガ郡オチゴ郡と共に分離した。

シェナンゴ郡は1798年3月15日に、タイオガ郡とハーキマー郡の一部を合わせて、広さ1,610平方マイル (4,170 km2) の郡として設立された。

1804年、郡内の70平方マイル (180 km2) がオナイダ郡拡張のために譲渡された。この領域にはウォータービルやサンガーフィールドの町も含まれていた。

1806年3月21日、さらに郡内からマディソン郡を設立するために、広さ650平方マイル (1,680 km2) が分離され、シェナンゴ郡は現在の領域になった。

政治

シェナンゴ郡は共和党支持の郡と見なされている。2004年アメリカ合衆国大統領選挙では、共和党のジョージ・W・ブッシュが民主党のジョン・ケリーに対して11%差で郡を制した。しかし、2006年の州知事選挙では 民主党エリオット・スピッツァーが57%の支持を集め、同年のアメリカ合衆国上院議員選挙では、同じく民主党のヒラリー・クリントンが54%の支持を得て郡を制した。2008年アメリカ合衆国大統領選挙では、共和党のジョン・マケインが民主党のバラク・オバマを制したが、その支持率は49.59%対48.45%、わずか237票差の大接戦だった[3]。2010年の州知事選挙でも、民主党のアンドリュー・クオモが、またアメリカ合衆国上院議員選挙では同じく民主党のチャック・シューマーとキルステン・ジルブランドが郡を制した。

地理

シェナンゴ郡はニューヨーク州のほぼ中央にあり、オールバニ市の西、ビンガムトン市の北、シラキュース市の南東に位置している。州内ではサザン・ティアと呼ばれる地域に入っている。

アメリカ合衆国国勢調査局に拠れば、郡域全面積は899平方マイル (2,328.4 km2)であり、このうち陸地894平方マイル (2,315.4 km2)、水域は4平方マイル (10.4 km2)で水域率は0.48%である[4]

サスケハナ川の支流であるシェナンゴ川が郡内を南に流れている。

隣接する郡

人口動態

人口推移
人口
1800 15,666
1810 21,704 38.5%
1820 31,215 43.8%
1830 37,238 19.3%
1840 40,785 9.5%
1850 40,311 −1.2%
1860 40,934 1.5%
1870 40,564 −0.9%
1880 39,891 −1.7%
1890 37,776 −5.3%
1900 36,568 −3.2%
1910 35,575 −2.7%
1920 34,969 −1.7%
1930 34,665 −0.9%
1940 36,454 5.2%
1950 39,138 7.4%
1960 43,243 10.5%
1970 46,368 7.2%
1980 49,344 6.4%
1990 51,768 4.9%
2000 51,401 −0.7%
2010 50,477 −1.8%
Source: NYSDED[5][6]

以下は2000年国勢調査による人口統計データである。

基礎データ

  • 人口: 51,401 人
  • 世帯数: 19,926 世帯
  • 家族数: 13,549 家族
  • 人口密度: 22人/km2(58人/mi2
  • 住居数: 23,890 軒
  • 住居密度: 10軒/km2(27軒/mi2

人種別人口構成

先祖による構成

  • イギリス系:20.2%
  • ドイツ系:14.5%
  • アイルランド系:13.8%
  • アメリカ人:12.3%
  • イタリア系:8.9%

言語による構成[7]

年齢別人口構成

  • 18歳未満: 26.2%
  • 18-24歳: 7.0%
  • 25-44歳: 27.5%
  • 45-64歳: 24.4%
  • 65歳以上: 14.9%
  • 年齢の中央値: 38歳
  • 性比(女性100人あたり男性の人口)
    • 総人口: 97.0
    • 18歳以上: 94.7

世帯と家族(対世帯数)

  • 18歳未満の子供がいる: 32.5%
  • 結婚・同居している夫婦: 53.1%
  • 未婚・離婚・死別女性が世帯主: 9.8%
  • 非家族世帯: 32.0%
  • 単身世帯: 26.1%
  • 65歳以上の老人1人暮らし: 11.4%
  • 平均構成人数
    • 世帯: 2.52人
    • 家族: 3.01人

収入

収入と家計

  • 収入の中央値
    • 世帯: 33,679米ドル
    • 家族: 39,711米ドル
    • 性別
      • 男性: 30,363米ドル
      • 女性: 22,429米ドル
  • 人口1人あたり収入: 16,427米ドル
  • 貧困線以下
    • 対人口: 14.4%
    • 対家族数: 10.7%
    • 18歳未満: 19.5%
    • 65歳以上: 8.7%

都市と町

ノーウィッチ市が郡庁所在地であり、郡内唯一の都市である。その他は「村」か「ハムレット」に指定されている。

ニューヨーク州では「町」が郡の下の小区分であり、他州の郡区に相当している。郡北部の町は、オナイダ族インディアンから譲渡された20郡区の中から生まれた。

  • アフトン村
  • アフトン町
  • ベインブリッジ町
  • ベインブリッジ村
  • コロンバス町
  • コベントリー町
  • アールビル村
  • ジャーマン町
  • グリーン町
  • グリーン村
  • ギルフォード町
  • リンクレーン町
  • マクドナウ町
  • ニューバーリン町
  • ニューバーリン村
  • ノースノーウィッチ町
  • ノーウィッチ町
  • オステリック町
  • オックスフォード町
  • オックスフォード村
  • ファーサリア町
  • ピッチャー町
  • プリマス町
  • プレストン町
  • ロックデール(ハムレット)
  • シャーバーン町
  • シャーバーン村
  • スミスビル町
  • スマーナ町
  • スマーナ村
  • サウスオステリック町

教育

モリスビル州立カレッジがノーウィッチ市に分校を持っている。

脚注

参考文献

  • NEW YORK: Atlas of Historical County Boundaries; Compiled by Kathryn Ford Thorne; Edited by John H. Long.

外部リンク

座標: 北緯42度30分 西経75度37分 / 北緯42.50度 西経75.62度 / 42.50; -75.62




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